ワイドカント（2017年生、母アンニュイブルース）

経歴

デビュー前

1歳のとき、風ノ丘ファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、幅田京子によって885.6万円で落札された。

2歳（2019年）

12月8日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は502kg。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、アメリカンシードに3/4馬身交わされて2着となった。

3歳（2020年）

1月5日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月5日、中9週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のモズナガレボシに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月19日、中1週で迎えた5戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

11月14日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では不撓のガッツでジリジリと辛抱強く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のセカンドエフォートを3/4馬身振り切って久しぶりの一戦を物にした。

12月6日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの鳴海特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、カフェクラウンに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月26日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のフジノタカネに1馬身3/4の差をつけて3勝目をマークした。

4歳（2021年）

3月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの中京スポーツ杯（中京ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

3月27日、中1週で迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの春風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた11戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの陽春ステークス（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

5月23日、中4週で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの大垣ステークス（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

9月26日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桶狭間ステークス（中京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

10月24日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスの天王寺ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

11月6日、中1週で迎えた15戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの安芸ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの姫路ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

5歳（2022年）

2月19日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの播磨ステークス（阪神ダート1400m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

3月26日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上3勝クラスの春風ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず14着に敗れた。

5月15日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのBSイレブン賞（東京ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

7月23日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの安達太良ステークス（福島ダート1150m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（3戦0勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

10月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた21戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの播州ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの天王寺ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、4着に入った。

11月20日、中3週で迎えた23戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの姫路ステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい10着に終わった。

12月25日、中4週で迎えた24戦目は、3歳以上3勝クラスの2022フェアウェルステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

6歳（2023年）

1月14日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上3勝クラスの遠江ステークス（中京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

4月15日、約3か月の休養明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの天満橋ステークス（阪神ダート1400m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

6月25日、中9週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた27戦目は、3歳以上3勝クラスの花のみちステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

2023年7月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

12月31日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた28戦目は、井上瑛太騎手を鞍上に迎えて、一般C3-8（高知ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスプリングラヴに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

7歳（2024年）

1月16日、中1週で迎えた29戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、フクジュソウ特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るディヴァーザウェイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

1月28日、中1週で迎えた30戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、一般C2-3（高知ダート1300m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のエースレイジングに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

2月11日、中1週で迎えた31戦目は、バレンタイン特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフリーウィーリングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月28日、中1週で迎えた32戦目は、一般C1-2（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチアアップに3馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

3月12日、中1週で迎えた33戦目は、二十三士公園特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（3戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したペイシャワールドを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

3月27日、中1週で迎えた34戦目は、小金滝特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉原寛人騎手（4戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヴィオマージュを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月13日、中1週で迎えた35戦目は、一般B4（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は井上瑛太騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のフィードバックに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。