ママコチャ（2019年生、母ブチコ）

ママコチャ（2019年4月5日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「インカ神話の海の女神」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時21歳）と交配したブチコが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年のスプリンターズステークス(G1)に勝利した他、2024年のセントウルステークス(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月26日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

9月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1600m 雨/不良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月24日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るジャングロを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

11月6日、中1週で迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2022年）

2月5日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアルーリングウェイに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月19日、約4か月半の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンピクセルを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って断然の支持に応えた。

7月30日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るヴァモスロードを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月18日、中6週で迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスの納屋橋ステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（3戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヴィルヘルムを猛烈な末脚で半馬身差し切って断然人気に応えた。

12月17日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（4戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

4歳（2023年）

4月8日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（5戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

5月28日、中6週で迎えた11戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のビーアストニッシドに3馬身の差をつけて制した。

8月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したジャスパークローネに半馬身届かず2着に敗北した。

10月1日、中5週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のマッドクールをハナ差振り切って秋のスプリント王の座を手に入れた。

12月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

5歳（2024年）

3月24日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

9月8日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、G2のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は鮫島克駿騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたトウシンマカオ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月29日、中2週で迎えた17戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、G2の阪神カップ（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。