ゼンノタイフーン（1998年生、母グリーゴールド）

ゼンノタイフーン（1998年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラストタイクーン（当時15歳）と交配したグリーゴールドが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中村幸廣。戦績は、中央平地1戦0勝、中央障害3戦1勝、地方19戦6勝2着4回。主な勝ち鞍は2002年の障害3歳以上未勝利。

経歴

デビュー前

川島正行厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2000年）

7月31日、デビュー戦は石崎隆之騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は523kg。5頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、勝ったカミカゼアミーに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

3歳（2001年）

3月13日、約7か月半の休み明けで迎えた2戦目は、3歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた3戦目は、3歳（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアイランドファイトに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月18日、中1週で迎えた4戦目は、3歳戦の’01ナイスステッキ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では出色の末脚を披露したが、5着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた5戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のトヤマナンバーに3馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

5月29日、中1週で迎えた6戦目は、3歳戦の’01ナイスホイップ特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた7戦目は、佐藤祐樹騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の水芭蕉特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦の盛夏特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のゼンノオーロラに1馬身半の差をつけて優勝

7月21日、中1週で迎えた9戦目は、3歳戦のひまわり特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（5戦2勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

8月12日、中2週で迎えた10戦目は、3歳戦の山百合特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったトヤマナンバーから7馬身差の2着に敗北した。

9月16日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の撫子特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は佐藤祐樹騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた12戦目は、爽秋特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（7戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のゴーゴーナイナーに3馬身の差をつけて制した。

10月12日、連闘で迎えた13戦目は、オクトーバー特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（8戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では稟性の負けじ心を発揮してゴールまでタレずに走り切ったが、4着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の秋暁特別（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（9戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったピットインから半馬身差の2着に敗北した。

12月19日、中4週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた15戦目は、佐藤裕太騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の東京湾カップ（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

4歳（2002年）

5月21日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から29kg絞って迎えた16戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、小満特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、ヤングウメに半馬身交わされて2着となった。

6月13日、中2週で迎えた17戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の青葉特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のカミノオージャに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月27日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の水無月特別（船橋ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のカミノオージャに5馬身の差をつけて制した。

8月9日、中5週で迎えた19戦目は、コメット賞（大井ダート1690m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤隆騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

10月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の紅葉特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた21戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のエルウェーサージュに4馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

12月22日、中2週で迎えた23戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3900m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中剛騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。競走中止となった。