ヒシロシオ（2004年生、母タイキプレリュード）

ヒシロシオ（2004年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋スペインの地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキブリザード（当時13歳）と交配したタイキプレリュードが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は瀬口信正。戦績は、中央平地9戦0勝2着1回、地方26戦14勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年のJBCカウントダウン1けやき特別(一般A2)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、瀬口信正から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、大作ステーブルから「千葉サラブレッド・セールサラブレッド2歳」に上場され、阿部雅一郎によって966万円で落札された。

中野隆良厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

1月20日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は528kg。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、4着に入った。

3月11日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、ゲンパチタキオンに交わされて6馬身差の2着に敗北した。

4歳（2008年）

1月18日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、清家義徳騎手を鞍上に迎えて、一般C4（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るチョウスキスキを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

1月24日、連闘で迎えた6戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で清家義徳騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

2月8日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、水仙特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で清家義徳騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のフォーチュンスワロに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月15日、中4週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて14着に敗れた。

3月29日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが鈍く15着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた11戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

7月19日、中8週で迎えた12戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

9月5日、中6週で迎えた13戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、一般B9（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のノボリスウィートに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月18日、中1週で迎えた14戦目は、月見特別（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月9日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた15戦目は、一般B10（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るパインクールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

10月14日、連闘で迎えた16戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、一般B8（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオクトパスに8馬身の差をつけて順当に勝利した。

11月3日、中2週で迎えた17戦目は、祝・園田JBC!来年は名古屋でJBC!（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のシンワエルシドに1馬身の差をつけて6勝目を掴み取った。

11月17日、中1週で迎えた18戦目は、カシオペア特別（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（4戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

12月1日、中1週で迎えた19戦目は、一般B3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るニシキコンコルドを異次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

12月8日、連闘で迎えた20戦目は、一般B2（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宇都英樹騎手（6戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシキコンコルドに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5歳（2009年）

3月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、一般B2（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で宇都英樹騎手（7戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた22戦目は、こじし座特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で宇都英樹騎手（8戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた23戦目は、一般B2（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で宇都英樹騎手（9戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

4月21日、連闘で迎えた24戦目は、牡牛座特別（名古屋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で宇都英樹騎手（10戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた25戦目は、一般B2（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で宇都英樹騎手（11戦5勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のサンキンカミカゼに1馬身の差をつけて9勝目を挙げた。

5月19日、中1週で迎えた26戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、うしかい座特別（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るケイエムチャンスを途轍もない末脚でハナ差だけ差し切って10勝目を達成した。

6月2日、中1週で迎えた27戦目は、紅バラ特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（12戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

6月17日、中1週で迎えた28戦目は、アマリリス特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（13戦6勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

6月24日、連闘で迎えた29戦目は、一般A5 B3（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（14戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロドリーバニヤンに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

9月2日、中9週で迎えた30戦目は、カンナ特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた31戦目は、サルビア特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のヴァーツラフに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月1日、中1週で迎えた32戦目は、山萩特別（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（15戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた33戦目は、名古屋チャレンジカップケレス賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（16戦7勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったカブリオールに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

10月22日、連闘で迎えた34戦目は、かえで特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（17戦7勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモエレダンスクインに7馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月2日、中1週で迎えた35戦目は、JBCカウントダウン1けやき特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で宇都英樹騎手（18戦8勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るロードグリンを上がり1位の末脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。