パラダイスシチー（1999年生、母エレガントブーケ）

パラダイスシチー（1999年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のウイニングチケット（当時9歳）と交配したエレガントブーケが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）競優牧場。戦績は、中央平地31戦6勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年の韓国馬事会杯(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額1,600万円（3.2万×500口）で一口馬主が募集された。

平井雄二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

1月26日、デビュー戦は梶晃啓騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で梶晃啓騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3月10日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で梶晃啓騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

3月23日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で梶晃啓騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた5戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は梶晃啓騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のメジログリーンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月8日、中5週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエスユーハリケーンをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

8月3日、中7週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2003年）

2月9日、約6か月半の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は梶晃啓騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のケイアイミラクルに1馬身半の差をつけて久々の実戦を制した。

3月1日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で梶晃啓騎手（6戦2勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月5日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

4月27日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、G3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（3戦1勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

6月15日、中6週で迎えた13戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（中京ダート1700m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

11月23日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の千葉テレビ杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2004年）

1月5日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴来直人騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のストロングレオンに4馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

1月24日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の初凪賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴来直人騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

2月21日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したバアゼルキングにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月21日、中3週で迎えた19戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のヒノデツートンに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

4月3日、中1週で迎えた20戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリワードゲインを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月9日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのサウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月12日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

12月11日、約6か月の休み明けで迎えた23戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

12月25日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

6歳（2005年）

2月5日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた25戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（8戦2勝）。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

3月6日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた26戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（9戦2勝）。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい13着に終わった。

4月2日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

5月8日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた28戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのサウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

6月11日、中4週で迎えた29戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は減速してしまい12着に終わった。

8歳（2007年）

6月24日、約25か月の休養明けで迎えた30戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

7月22日、中3週で迎えた31戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。