アドマイヤメジャー（2006年生、母ティエッチマンボ）

アドマイヤメジャー（2006年2月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋主要な」。毛色は青鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時8歳）と交配したティエッチマンボが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地28戦6勝2着1回。2009年のセントライト記念(G2)で4着に入った他、2010年の朝日チャレンジカップ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤利一によって4,200万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

1月18日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は446kg。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、デルフォイに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

2月14日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月31日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシュンリキに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月14日、中1週で迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のフォゲッタブルに1馬身1/4の差をつけて断然の支持に応えた。

7月11日、中3週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るドリームキューブを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて制した。

9月20日、中9週で迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

10月25日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

11月22日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

4歳（2010年）

6月6日、約6か月半の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るシゲルタックを異次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて久々の実戦をモノにした。

6月27日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のダイレクトキャッチに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

9月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

11月13日、中4週で迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のリルダヴァルに1馬身3/4の差をつけて6勝目を収める

12月4日、中2週で迎えた15戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

5歳（2011年）

5月8日、約5か月の休養明けで迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

5月28日、中2週で迎えた17戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（京都芝2000m 雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

7月10日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、6着を確保した。

7月31日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず10着に敗れた。

9月10日、中5週で迎えた20戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

12月17日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

6歳（2012年）

1月28日、中5週で迎えた22戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

5月12日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦3勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた24戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上はC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり6着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた25戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

11月11日、約4か月半の休養明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月15日、中4週で迎えた27戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

7歳（2013年）

1月12日、中3週で迎えた28戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。