タカラアジュディ（2001年生、母ヒートウェイブ）

タカラアジュディ（2001年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「宝＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時14歳）と交配したヒートウェイブが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中村雅明。戦績は、中央平地8戦0勝、中央障害2戦0勝、地方20戦6勝2着5回。2004年の名古屋優駿(G2)に勝利した他、2004年の兵庫チャンピオンシップ(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中村敏明から「北海道8月市場サラブレッド1歳」と「八戸11月市場サラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

内沢信昭厩舎（名古屋）へ入厩。

2歳（2003年）

7月24日、デビュー戦は丸野勝虎騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュゴールド（名古屋ダート800m 曇/重）に出走。馬体重は458kg。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったヨシノイチバンボシから4馬身差の2着となった。

12月1日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のケイエスマイラヴに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月8日、連闘で迎えた3戦目は、2歳戦のセレクトゴールド（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のメモリーキルトに半馬身の差をつけて2勝目をマークした。

12月30日、中2週で迎えた4戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のライデンリーダー記念（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2004年）

1月24日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田稔騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田稔騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

3月6日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で吉田稔騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた9戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（5戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

5月4日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳G2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（6戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたメイショウムネノリ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

6月16日、中5週で迎えた12戦目は、3歳G2の名古屋優駿（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のメテオバーストをクビ差制して重賞ウィナーの称号をゲットした。

7月8日、中2週で迎えた13戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（4戦3勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく9着に終わった。

8月24日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、3歳G3のサラブレッドチャレンジカップ（金沢ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（5戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

9月20日、中3週で迎えた15戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸野勝虎騎手（6戦3勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた16戦目は、3歳地方重賞の岐阜金賞（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で丸野勝虎騎手（7戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したヨシノイチバンボシを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月22日、中2週で迎えた17戦目は、オパールオープン（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で丸野勝虎騎手（8戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のイッコーオーに3馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

11月12日、中2週で迎えた18戦目は、地方重賞の東海菊花賞（名古屋ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で丸野勝虎騎手（9戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったレイナワルツから1馬身差の2着に敗北した。

12月3日、中2週で迎えた19戦目は、地方重賞のゴールド争覇（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で丸野勝虎騎手（10戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったキジョージャンボから3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2005年）

3月2日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、G3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で丸野勝虎騎手（11戦4勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。8着に終わった。

3月27日、中3週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた21戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で丸野勝虎騎手（12戦4勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

11月27日、約8か月の休養明けで迎えた22戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚が冴えず15着に終わった。

5歳（2006年）

2月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 曇）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。7着に終わった。

4月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。11着に敗れた。

7月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、地方重賞の名港盃（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（7戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のマヤノオスカーをアタマ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

8月10日、中1週で迎えた26戦目は、ヘラクレスオオカブト特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（13戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマヤノガゼールに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

11月22日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、G2の彩の国浦和記念（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（14戦5勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた28戦目は、総の国オープン（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田稔騎手（8戦1勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

6歳（2007年）

1月3日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

2月7日、中4週で迎えた30戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。