ロイスアンドロイス（1990年生、母ザツツマイパル）

ロイスアンドロイス（1990年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトニービン（当時7歳）と交配したザツツマイパルが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地28戦3勝2着9回。1994年のジャパンカップ(G1)で3着に入った他、1994年の天皇賞（秋）(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

12月13日、デビュー戦は坂井千明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は496kg。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたクエストフォベスト決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたシンコウヤマブキ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（1993年）

2月14日、中6週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったマックスディガーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月13日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で坂井千明騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったキクノセンリにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4月3日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂井千明騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたサクラリズムオー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月1日、中3週で迎えた7戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

6月6日、中4週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1800m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のオオザガリバーに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月4日、中3週で迎えた9戦目は、竹原啓二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

8月8日、中4週で迎えた10戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の笹山特別（新潟芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマジックモーニングを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

8月28日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の赤倉特別（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は坂井千明騎手（6戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったサンブリッジシチーにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

9月26日、中3週で迎えた12戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（7戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したラガーチャンピオンを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

11月7日、中5週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

12月18日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（8戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

4歳（1994年）

5月7日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、薫風ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったサクラリュウセイに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月29日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のベルシャルマンテを3/4馬身振り切って2勝目を手にした。

6月11日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

8月6日、中7週で迎えた18戦目は、サロベツステークス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキョウワアリシバをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

9月18日、中5週で迎えた19戦目は、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

10月30日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月27日、中3週で迎えた21戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5歳（1995年）

4月2日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、G2の産経大阪杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月12日、約7か月半の休養明けで迎えた23戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた24戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦1勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた25戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

6歳（1996年）

1月21日、中3週で迎えた26戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（8戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

3月17日、中7週で迎えた27戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

4月21日、中4週で迎えた28戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（9戦0勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。