イブキノウンカイ（1988年生、母シエイデイールー）

イブキノウンカイ（1988年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時17歳）と交配したシエイデイールーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦3勝2着4回、地方33戦7勝。1991年の青葉賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂田正行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

2月23日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中京ダート1700m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、シンエイケレリスに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

3月9日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゼウスに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

3月30日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、4歳500万下の君子蘭賞（京都ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のセフティロードに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月27日、中3週で迎えた4戦目は、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（3戦2勝）。17頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、勝ったレオダーバンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

5月26日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（4戦2勝）。20頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく14着に敗れた。

4歳（1992年）

12月19日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で村本善之騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、キリシマミズキに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5歳（1993年）

1月24日、中4週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で村本善之騎手（6戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で村本善之騎手（7戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したユウキビッグガンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3月14日、中3週で迎えた9戦目は、川合達彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のハードタテヤマを半馬身振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

4月17日、中4週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川合達彦騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で川合達彦騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

11月20日、約6か月半の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で川合達彦騎手（3戦1勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

6歳（1994年）

2月20日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、中越豊光騎手を鞍上に迎えて、一般C2-1（高知ダート1400m 小雨/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のヒットベンチャーに1馬身の差をつけて4勝目を手にした。

2月28日、連闘で迎えた14戦目は、一般C1-3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中越豊光騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のファイナルステージに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月9日、中5週で迎えた15戦目は、四万十川特別（高知ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中越豊光騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のミョウエイアリーに3馬身の差をつけて6勝目を収める

5月2日、中2週で迎えた16戦目は、一般B2（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中越豊光騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のグローブマスターに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月22日、中2週で迎えた17戦目は、北野真弘騎手を鞍上に迎えて、一般B1（高知ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のドウカンスプリーに2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5月31日、連闘で迎えた18戦目は、一般B1（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は中越豊光騎手（4戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のマルシゲプツシヤーに半馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

6月25日、中3週で迎えた19戦目は、一般A3（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中越豊光騎手（5戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、一般A3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中越豊光騎手（6戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月2日、中2週で迎えた21戦目は、一般A3（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中越豊光騎手（7戦5勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月10日、連闘で迎えた22戦目は、一般A3（高知ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で中越豊光騎手（8戦5勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月8日、中3週で迎えた23戦目は、鷹野宏史騎手を鞍上に迎えて、中央競馬騎手招待（高知ダート1900m 晴/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた24戦目は、源平特別（高知ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は中越豊光騎手（9戦5勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月27日、中3週で迎えた25戦目は、一般A2（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中越豊光騎手（10戦5勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。3着を確保した。

7歳（1995年）

1月8日、中1週で迎えた26戦目は、一般A2（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中越豊光騎手（11戦5勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

1月29日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた27戦目は、桂浜月桂冠賞（高知ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中越豊光騎手（12戦5勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。8着に終わった。

2月7日、連闘で馬体重を前走から6kg戻して迎えた28戦目は、琴ヶ浜特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中越豊光騎手（13戦5勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、四万十川特別（高知ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で中越豊光騎手（14戦5勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた30戦目は、一般B3（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で中越豊光騎手（15戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月18日、中3週で迎えた31戦目は、長浜特別（高知ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で中越豊光騎手（16戦5勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のケイシュウアラジンをアタマ差制して勝利をモノにする

6月27日、連闘で迎えた32戦目は、茶霧湖特別（高知ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で中越豊光騎手（17戦6勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月26日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた33戦目は、三嶺特別（高知ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で中越豊光騎手（18戦6勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。8着に敗れた。

10月9日、中1週で迎えた34戦目は、四国カルスト特別（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で中越豊光騎手（19戦6勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。9着に終わった。

11月6日、中3週で迎えた35戦目は、一般B3（高知ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で中越豊光騎手（20戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月25日、中2週で迎えた36戦目は、一般C1-1（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で中越豊光騎手（21戦6勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8歳（1996年）

3月30日、約4か月の休養明けで迎えた37戦目は、春暁特別（高知ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は14戦連続で中越豊光騎手（22戦6勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた38戦目は、倉兼育康騎手を鞍上に迎えて、一般B3（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。7着に終わった。

4月29日、連闘で迎えた39戦目は、西内忍騎手を鞍上に迎えて、四万十川特別（高知ダート1900m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6月9日、中5週で迎えた40戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、耶馬渓賞（中津ダート1760m 曇/不良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月30日、中2週で迎えた41戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で杉村一樹騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後はアッパークロスと並んで3着同着となった。

9月8日、中9週で迎えた42戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉村一樹騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。8着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた43戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉村一樹騎手（3戦0勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた44戦目は、一般B（中津ダート1760m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で杉村一樹騎手（4戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた45戦目は、一般B（中津ダート1760m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で杉村一樹騎手（5戦0勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。3着を確保した。