ワイドファラオ（2016年生、母ワイドサファイア）

ワイドファラオ（2016年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+王様」。毛色は栗毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時13歳）と交配したワイドサファイアが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はフジワラフアーム。2020年のかしわ記念(Jpn1)に勝利した他、2019年のニュージーランドトロフィー(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

10月13日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は496kg。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、パッシングスルーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

11月11日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、マイネルウィルトスに3/4馬身交わされて2着となった。

12月8日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のサラミスに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2019年）

4月6日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のメイショウショウブをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

5月5日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

6月16日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のデュープロセスをアタマ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手にした。

9月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したノブワイルドを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月3日、中6週で迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた9戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

4歳（2020年）

2月2日、中8週で迎えた10戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた11戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

5月5日、中9週で迎えた12戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（7戦2勝）。7頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のケイティブレイブに2馬身の差をつけて初のG1タイトルを手に入れた。

6月24日、中6週で迎えた13戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（8戦3勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月12日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（9戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

11月8日、中3週で迎えた15戦目は、G3のみやこステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（10戦3勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

5歳（2021年）

2月21日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（11戦3勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

5月5日、中9週で迎えた17戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で福永祐一騎手（12戦3勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では稟性の負けん性を発揮してゴールまでタレずに走り切り、4着を確保した。

6月3日、中3週で迎えた18戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で福永祐一騎手（13戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では生来の負けん気を発揮してどうにかこうにかゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月11日、中4週で迎えた19戦目は、G3のプロキオンステークス（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は10戦連続で福永祐一騎手（14戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

9月12日、中8週で迎えた20戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

10月11日、中3週で迎えた21戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（15戦3勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

11月13日、中4週で迎えた22戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

12月22日、中5週で迎えた23戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

6歳（2022年）

3月27日、約3か月の休養明けで迎えた24戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい14着に終わった。

5月3日、中4週で迎えた25戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

6月30日、中7週で迎えた26戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、浦和スプリント（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したアマネラクーンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月20日、中2週で迎えた27戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、S3のプラチナカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

8月25日、中4週で迎えた28戦目は、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に敗れた。

2022年9月20日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。