メイショウサムソン（2003年生、母マイヴィヴィアン）

メイショウサムソン（2003年3月7日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋怪力の人」。2006年にJRA賞最優秀3歳牡馬、2007年にJRA賞特別賞を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のオペラハウス（当時15歳）と交配したマイヴィヴィアンが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は林孝輝。戦績は、中央平地26戦9勝2着7回、海外1戦0勝。2007年の天皇賞（秋）(G1)に勝利した他、2007年の天皇賞（春）(G1)を制するなど、G1級競走4勝を含む重賞6勝を挙げた。

経歴

デビュー前

瀬戸口勉厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

7月31日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は498kg。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたグロリアスウィーク決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

8月20日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキングエンペラーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月18日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタガノマーシャルを半馬身振り切って2勝目を奪取した。

10月29日、中5週で迎えた5戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた6戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったフサイチリシャールに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月17日、中3週で迎えた7戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で石橋守騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のトップオブツヨシに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3歳（2006年）

2月12日、中7週で迎えた8戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で石橋守騎手（7戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたドリームパスポート決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月19日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で石橋守騎手（8戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のフサイチリシャールをクビ差振り切って初の重賞タイトルをつかんだ。

4月16日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で石橋守騎手（9戦4勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のドリームパスポートを半馬身振り切ってクラシックの栄冠を掴み取った。

5月28日、中5週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で石橋守騎手（10戦5勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアドマイヤメインを目の覚めるような末脚でクビ差だけ差し切ってダービー馬の称号を掴み取った。

9月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で石橋守騎手（11戦6勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたドリームパスポート決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月22日、中3週で迎えた13戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で石橋守騎手（12戦6勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

11月26日、中4週で迎えた14戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は14戦連続で石橋守騎手（13戦6勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

12月24日、中3週で迎えた15戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で石橋守騎手（14戦6勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

4歳（2007年）

4月1日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は16戦連続で石橋守騎手（15戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るシャドウゲイトを豪脚で半馬身差し切って重賞4勝目をマークした。

4月29日、中3週で迎えた17戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で石橋守騎手（16戦7勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のエリモエクスパイアをハナ差振り切って春の盾を勝ち取った。

6月24日、中7週で迎えた18戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は18戦連続で石橋守騎手（17戦8勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたアドマイヤムーン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月28日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアグネスアークに2馬身半の差をつけて春秋天皇賞連覇を成し遂げた。

11月25日、中3週で迎えた20戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

12月23日、中3週で迎えた21戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

5歳（2008年）

4月6日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた23戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたアドマイヤジュピタ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

6月29日、中7週で迎えた24戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 小雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したエイシンデピュティにアタマ差届かず2着に甘んじた。

10月5日、G1の凱旋門賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。10着に敗れた。

11月30日、中7週で迎えた26戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（18戦8勝）。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、6着に終わった。

12月28日、中3週で迎えた27戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。