サトノアポロ（2008年生、母ミスベルベール）

サトノアポロ（2008年5月11日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話の神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時9歳）と交配したミスベルベールが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地22戦5勝2着2回。2013年の中日新聞杯(ハンデG3)に勝利した他、2013年のオールカマー(G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、佐々木完二によって5,460万円で落札された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

8月1日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は496kg。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

3歳（2011年）

1月9日、約5か月半の休み明けで迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のジャックに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

1月30日、中2週で迎えた3戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

2月26日、中3週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

9月10日、約6か月半の休み明けで迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

11月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したヒールゼアハーツにクビ差届かず2着となった。

4歳（2012年）

7月1日、約7か月の休養明けで迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のいわき特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したサクラボールドを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

7月22日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のブラインドサイドに1馬身半の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

9月29日、中9週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のジョングルールに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

10月21日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月24日、中8週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のサクセスパシュートをクビ差振り切って勝利をモノにする

5歳（2013年）

1月20日、中3週で迎えた12戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（4戦3勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月9日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（5戦3勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤタイシをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

5月5日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（6戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた15戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（7戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

9月22日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（8戦4勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入った。

6歳（2014年）

3月29日、約6か月半の休養明けで迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着を確保した。

4月26日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（9戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

8歳（2016年）

1月30日、約21か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた19戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（10戦4勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

3月12日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた20戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（11戦4勝）。18頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた21戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

5月21日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。