シャマル（2018年生、母ネイティヴコード）

シャマル（2018年2月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ペルシャ湾岸地域に吹く風」。毛色は鹿毛。種牡馬のスマートファルコン（当時13歳）と交配したネイティヴコードが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。2024年のかしわ記念(Jpn1)に勝利した他、2024年のさきたま杯(Jpn1)で3着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞6勝を挙げた。

経歴

デビュー前

松下武士厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2021年）

3月13日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は520kg。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に敗れた。

7月25日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のロードレイラインに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

8月8日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴイゴイスーに5馬身の差をつけて優勝

8月28日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上2勝クラスの岩室温泉特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（3戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のララクリュサオルに1馬身3/4の差をつけて3勝目を奪取した。

4歳（2022年）

1月29日、約5か月の休養明けで迎えた5戦目は、4歳以上3勝クラスの伊賀ステークス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川須栄彦騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

3月5日、中4週で迎えた6戦目は、4歳以上3勝クラスの橿原ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で川須栄彦騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったボイラーハウスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月3日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上3勝クラスのなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で川須栄彦騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジゲンに5馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

4月20日、中1週で迎えた8戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で川須栄彦騎手（7戦4勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のリュウノユキナをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

6月1日、中5週で迎えた9戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で川須栄彦騎手（8戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

8月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は10戦連続で川須栄彦騎手（9戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコウエイアンカに2馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをゲットした。

9月21日、中3週で迎えた11戦目は、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で川須栄彦騎手（10戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のリメイクに1馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手にした。

10月10日、中2週で迎えた12戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は12戦連続で川須栄彦騎手（11戦7勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月4日、中7週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったラプタスに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5歳（2023年）

3月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から17kg減らして迎えた15戦目は、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヘリオスに3馬身の差をつけて4つ目の重賞タイトルを手に入れた。

5月4日、中6週で迎えた16戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた17戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

デビュー前

松下武士厩舎（栗東）へ入厩。

7月9日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は510kg。15頭立ての3番ゲートからスタート。競走除外となった。

6歳（2024年）

1月28日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（12戦7勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

2月29日、中4週で迎えた19戦目は、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1500m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（13戦7勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月26日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた20戦目は、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（14戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のヘルシャフトに2馬身の差をつけて連覇達成

5月1日、中4週で迎えた21戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（15戦8勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のタガノビューティーに2馬身半の差をつけてG1ホースの称号を獲得した。

6月19日、中6週で迎えた22戦目は、Jpn1のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で川須栄彦騎手（16戦9勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では稟性の負けん気を発揮してゴールまでタレずに走り切ったが、3着に終わった。

10月3日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で川須栄彦騎手（17戦9勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月4日、中4週で迎えた24戦目は、Jpn1のJBCスプリント（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で川須栄彦騎手（18戦9勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。