エイティーンガール（2016年生、母センターグランタス）

エイティーンガール（2016年4月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「18+少女」。毛色は青鹿毛。種牡馬のヨハネスブルグ（当時17歳）と交配したセンターグランタスが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は庄野牧場。2020年のキーンランドカップ(G3)に勝利した他、2021年の京阪杯(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、庄野牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって432万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、中山泰志によって1,188万円で落札された。

飯田祐史厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

6月23日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 雨/良）に出走。馬体重は422kg。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

9月2日、中9週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

9月29日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンオリヒメに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、2歳500万下のさざんか賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したイベリスを差し切れず、3馬身差の2着となった。

3歳（2019年）

1月27日、中5週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の若菜賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のタマモメイトウに1馬身3/4の差をつけて2勝目を奪取した。

3月10日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

5月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳重賞の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

10月6日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウキョウジを3/4馬身振り切って久方ぶりの実戦をモノにした。

10月20日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦2勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたアイラブテーラー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月15日、中7週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず最後はニシノキントウンと並んで8着同着となった。

12月28日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの2019ファイナルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のディーパワンサに2馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。

4歳（2020年）

2月2日、中4週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したアウィルアウェイにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月10日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では非凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月21日、中5週で迎えた14戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

8月16日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

8月30日、中1週で迎えた16戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑠星騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のライトオンキューに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルを手中に収めた。

10月4日、中4週で迎えた17戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は池添謙一騎手（5戦2勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

5歳（2021年）

1月31日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では目立つような脚を使えず14着に敗れた。

3月6日、中4週で迎えた19戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、G3の夕刊フジ賞オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた20戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 雨/重）に出走。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

8月15日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場なく13着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた22戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したレイハリアにアタマ差届かず2着となった。

10月3日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず13着に終わった。

11月28日、中7週で迎えた24戦目は、G3の京阪杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のタイセイビジョンに1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

6歳（2022年）

2月27日、約3か月の休養明けで迎えた25戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた26戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（4戦1勝）。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

8月28日、約5か月の休養明けで迎えた27戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

10月2日、中4週で迎えた28戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（5戦1勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

11月27日、中7週で迎えた29戦目は、G3の京阪杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず11着に敗れた。

7歳（2023年）

1月29日、中8週で迎えた30戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

2023年2月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。