エイシンフラッシュ（2007年生、母ムーンレディ）

エイシンフラッシュ（2007年3月27日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋閃光」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングズベスト（当時10歳）と交配したムーンレディが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地25戦6勝2着3回、海外2戦0勝。2012年の天皇賞（秋）(G1)に勝利した他、2010年の日本ダービー（東京優駿）(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

7月12日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は496kg。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

10月11日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレッドスパークルをクビ差振り切って初白星を挙げた。

10月31日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月13日、中5週で迎えた4戦目は、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブルーミングアレーをクビ差振り切って勝利をモノにする

3歳（2010年）

1月17日、中4週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアドマイヤテンクウを目の覚めるような末脚でハナ差だけ差し切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

4月18日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は内田博幸騎手（2戦2勝）。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月30日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。17頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のローズキングダムをクビ差振り切ってダービー馬の称号を手中に収めた。

9月26日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では卓出した伸び脚を見せたが、勝ったローズキングダムにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

11月28日、中8週で迎えた9戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（5戦3勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

12月26日、中3週で迎えた10戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（6戦3勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

4歳（2011年）

4月3日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（7戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月1日、中3週で迎えた12戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（8戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したヒルノダムールに半馬身届かず2着に敗北した。

6月26日、中7週で迎えた13戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月30日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、6着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

12月25日、中3週で迎えた16戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったオルフェーヴルにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

5歳（2012年）

3月31日、G1のドバイワールドカップ（アラブ首長国連邦・メイダンダート2000m）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（9戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

10月7日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（10戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた20戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフェノーメノを半馬身振り切って秋の盾を奪取した。

11月25日、中3週で迎えた21戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦0勝）。17頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

12月23日、中3週で迎えた22戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6歳（2013年）

3月31日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

4月28日、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。3着に入った。

10月6日、約5か月半の休養明けで迎えた25戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジャスタウェイを半馬身振り切って重賞4勝目を挙げた。

10月27日、中2週で迎えた26戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた27戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。