ヴァニラアイス（2016年生、母アジタート）

ヴァニラアイス（2016年3月12日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ヴァニラアイス」。毛色は鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時13歳）と交配したアジタートが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者はヒダカフアーム。2022年のすばるステークス(オープン)で2着に入った他、2022年の栗東ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高柳大輔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

7月1日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

7月29日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、オーパキャマラードに交わされて1馬身1/4差の2着に敗れた。

9月2日、中4週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のイメルを半馬身振り切って初白星を挙げた。

11月3日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

12月9日、中4週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るオリオンパッチを猛烈な末脚で半馬身差し切って2勝目を獲得した。

3歳（2019年）

3月10日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月28日、中6週で迎えた7戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のケイアイターコイズをクビ差振り切って3勝目をつかんだ。

6月16日、中6週で迎えた8戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、4着を確保した。

9月7日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたエアアルマス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月21日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、ながつきステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

11月24日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、オータムリーフステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

4歳（2020年）

3月14日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

4月19日、中4週で迎えた13戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

5月2日、中1週で迎えた14戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（7戦2勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、3着に入った。

9月12日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、エニフステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（8戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

11月15日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったスマートセラヴィーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月27日、中5週で迎えた17戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

5歳（2021年）

2月14日、中6週で迎えた18戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

5月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、天王山ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（9戦2勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月22日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

10月23日、中8週で迎えた21戦目は、大阪スポーツ杯（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（10戦2勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したウルトラマリンに半馬身届かず2着となった。

6歳（2022年）

1月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したピンシャンを差し切れず、1馬身差の2着となった。

3月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、名鉄杯（中京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

5月15日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたレディバグ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月26日、中5週で迎えた25戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。

9月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、エニフステークス（中京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（11戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい10着に敗れた。

10月22日、中5週で迎えた27戦目は、オータムリーフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

12月18日、中7週で迎えた28戦目は、コールドムーンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

2022年12月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。