キングファラオ（1990年生、母ダイナプリズム）

キングファラオ（1990年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時11歳）と交配したダイナプリズムが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦5勝2着4回、地方1戦0勝。1993年の菊花賞(G1)で4着に入った他、1993年の神戸新聞杯(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水出美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

11月14日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったトーヨーリファールに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月29日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るインターマナスルを凄まじい末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月19日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（1993年）

1月5日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るナイスボールを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

5月9日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい10着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた6戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の菩提樹ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るゲイリーランサーを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて3勝目を手にした。

9月26日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月7日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦1勝）。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

12月11日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

4歳（1994年）

1月9日、中3週で迎えた10戦目は、万葉ステークス（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月6日、中3週で迎えた11戦目は、松籟ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で上村洋行騎手（5戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

2月27日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の中京スポーツ杯（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で上村洋行騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

3月27日、中3週で迎えた13戦目は、難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で上村洋行騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

5月1日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、メルボルントロフィー（阪神芝2500m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したハギノリアルキングにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月15日、中1週で迎えた15戦目は、緑風ステークス（東京芝2400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたヤマニンドリーマー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

6月5日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の灘ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のビューティーメイクを3/4馬身振り切って4勝目を掴み取った。

6月25日、中2週で迎えた17戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（8戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったトミシノポルンガにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

6歳（1996年）

4月21日、約22か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（9戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた19戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、メルボルントロフィー（京都芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

6月8日、中4週で迎えた20戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、関ケ原ステークス（中京芝1700m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

6月30日、中2週で迎えた21戦目は、グリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

7月6日、連闘で迎えた22戦目は、ハンデ戦のストークステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた23戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、サマーステークス（小倉芝1700m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウカイタローを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

10月6日、中9週で迎えた24戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、秋野ステークス（新潟芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

7歳（1997年）

2月22日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた25戦目は、北野真弘騎手を鞍上に迎えて、一般C1-2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。