プレミアムボーイ（1989年生、母ヤマテツクイン）

プレミアムボーイ（1989年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーパスノーセール（当時7歳）と交配したヤマテツクインが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）北島牧場。戦績は、中央平地23戦5勝2着6回、地方1戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1994年の錨山特別(900万下)。

経歴

デビュー前

大沢真厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

3月8日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったオースミコマンドに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

3月22日、中1週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のトウカイスーパーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月11日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

5月16日、中4週で迎えた4戦目は、4歳500万下（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

6月6日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい7着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中京芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったフレッシュコーチに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月5日、連闘で迎えた7戦目は、4歳500万下のえのき賞（中京芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月13日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた8戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のラッキーファルコンに4馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

4歳（1993年）

1月16日、中4週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の稲荷特別（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

2月7日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

2月28日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた11戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のワンダーブラストを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

10月10日、約7か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月24日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったトールアンワイドにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月14日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、ユキミザケに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月28日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（5戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のカトレマインに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月19日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の夙川特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

5歳（1994年）

1月9日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の天神橋特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったキクカダンディにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

1月22日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の天満橋特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（8戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで崩れずに走り抜いたが、ロングポルカに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

2月6日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の城崎特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永幹夫騎手（9戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の錨山特別（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で松永幹夫騎手（10戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のパワーターボに1馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

3月13日、中2週で迎えた21戦目は、鈴鹿ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で松永幹夫騎手（11戦3勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

4月3日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の宝塚市制40周年記念（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で松永幹夫騎手（12戦3勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

5月15日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、ハンデ戦の堺ステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で松永幹夫騎手（13戦3勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

8月31日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から7kg戻して迎えた24戦目は、池田則行騎手を鞍上に迎えて、スターライトカップ（大井ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。最後は、勝ったオキノタツヨシから1馬身半差の2着となった。