ナポレオンズワード（2013年生、母オーサムチャーム）

ナポレオンズワード（2013年4月11日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「皇帝ナポレオンの言葉。不可能はない走りを期待して。父名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時13歳）と交配したオーサムチャームが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は岩見牧場。主な勝ち鞍は2019年の初霜特別(一般B2)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、岩見牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場され、ユニオンオーナーズクラブによって1,627.5万円で落札された。

ユニオンオーナーズクラブにて総額2,300万円（4.6万×500口）で一口馬主が募集された。

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

7月12日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

11月7日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた3戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3歳（2016年）

1月5日、中5週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸びを見せたが、勝ったコスモカナディアンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

1月24日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったグレンツェントに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

2月14日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

3月27日、中5週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴山雄一騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したモンサンアルナイルにアタマ差届かず2着に甘んじた。

4月23日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴山雄一騎手（5戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2017年）

2月17日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から29kg増やして迎えた9戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、一般B14（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から24kg絞って迎えた10戦目は、祝!健二・里美結婚10周年記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大畑雅章騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスピードムテキに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月12日、連闘で迎えた11戦目は、一般C8（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大畑雅章騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のロージズレイに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月19日、連闘で迎えた12戦目は、羽豆岬特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大畑雅章騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のローレルロケッツに3馬身の差をつけて断然人気に応えた。

8月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

9月16日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

10月22日、中4週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったアスターゴールドに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

11月18日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の伊達特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸田恭介騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2018年）

1月13日、中7週で迎えた17戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

3月11日、中5週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（6戦0勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

8月25日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤田菜七子騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に敗れた。

6歳（2019年）

4月7日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

5月11日、中4週で迎えた22戦目は、大塚海渡騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

6月13日、中4週で迎えた23戦目は、一般B6（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は大畑雅章騎手（4戦3勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

7月15日、中4週で迎えた24戦目は、一般B8（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で大畑雅章騎手（5戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月25日、中0週で迎えた25戦目は、一般B8（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大畑雅章騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

8月8日、中1週で迎えた26戦目は、アイナメ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大畑雅章騎手（7戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったマイネルセッカを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

8月23日、中1週で迎えた27戦目は、一般B5（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で大畑雅章騎手（8戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったウォーターエイトに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月18日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、一般B5（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で大畑雅章騎手（9戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のサウスシュネルに3馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

11月12日、中3週で迎えた29戦目は、浅野皓大騎手を鞍上に迎えて、さそり座特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月27日、中1週で迎えた30戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は大畑雅章騎手（10戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハナノバンジョウに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月10日、中1週で迎えた31戦目は、初霜特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大畑雅章騎手（11戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のバジガクアリアをアタマ差振り切って圧倒的人気に応えた。

12月31日、中2週で迎えた32戦目は、大晦日特別（笠松ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で大畑雅章騎手（12戦6勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず3着に敗れた。

7歳（2020年）

2月6日、中4週で迎えた33戦目は、初花月特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大畑雅章騎手（13戦6勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

2月24日、中2週で迎えた34戦目は、一般A5（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大畑雅章騎手（14戦6勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ネイビーフラッグにクビ差交わされて2着に惜敗した。