スイートエスケープ（2007年生、母ワイルドフラワー）

スイートエスケープ（2007年3月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「甘い逃亡」。毛色は栗毛。種牡馬のタイキシャトル（当時13歳）と交配したワイルドフラワーが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地23戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は2012年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって1,365万円で落札された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

8月8日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮戦したが、勝ったベネラに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

8月29日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、ラブグランデーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

9月27日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のバンダムクラウスを半馬身振り切って初白星を挙げた。

11月8日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

3歳（2010年）

1月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のなずな賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったレオプライムにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

2月14日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のランドタカラに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月5日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳1000万下のあじさいステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

11月6日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4歳（2011年）

1月15日、中5週で迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月20日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

4月9日、中6週で迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したアヤナルベルスを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月30日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

7月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、勝ったマルカバッケンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月7日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

9月10日、中4週で迎えた18戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

5歳（2012年）

3月25日、約6か月半の休み明けで迎えた19戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったトイボックスにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4月22日、中3週で迎えた20戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして前にいた7頭を差し切り、最後は2着のグランスカイに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

5月12日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

11月11日、約6か月の休み明けで迎えた22戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた23戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。