ローレルゲレイロ（2004年生、母ビッグテンビー）

ローレルゲレイロ（2004年5月3日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋戦士（ポルトガル語）」。2009年にJRA賞最優秀短距離馬を受賞した。毛色は青鹿毛。種牡馬のキングヘイロー（当時9歳）と交配したビッグテンビーが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村田牧場。戦績は、中央平地28戦5勝2着7回、海外3戦0勝。2009年の高松宮記念(G1)に勝利した他、2009年のスプリンターズステークス(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

ローレルクラブにて総額1,000万円（5万×200口）で一口馬主が募集された。

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

6月17日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイネカンナに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

7月22日、中4週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのラベンダー賞（函館芝1200m 曇/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず3着に敗れた。

8月6日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は本田優騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ニシノチャーミーに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

10月14日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったオースミダイドウにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

12月10日、中7週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたドリームジャーニー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3歳（2007年）

1月8日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月24日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で本田優騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったトーセンキャプテンにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

4月15日、中6週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたピンクカメオ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月27日、中2週で迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

8月26日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

10月20日、中7週で迎えた12戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦0勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

11月18日、中3週で迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい16着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた14戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦0勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、最後はエイシンドーバーと並んで4着同着となった。

4歳（2008年）

2月2日、中6週で迎えた15戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（6戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のリキッドノーツをクビ差振り切って念願の重賞初制覇を果たした。

3月2日、中3週で迎えた16戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のスズカフェニックスをアタマ差振り切って重賞2勝目をマークした。

3月30日、中3週で迎えた17戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

11月1日、約7か月の休み明けで迎えた18戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したマイネルレーニアに半馬身届かず2着に敗北した。

11月23日、中2週で迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

12月14日、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5歳（2009年）

1月31日、中6週で迎えた21戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

3月1日、中3週で迎えた22戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、ビービーガルダンに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月29日、中3週で迎えた23戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（8戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のスリープレスナイトを半馬身振り切って上半期スプリント王の座を勝ち取った。

6月7日、中9週で迎えた24戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（9戦2勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

9月13日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（10戦2勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

10月4日、中2週で迎えた26戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（11戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のビービーガルダンをハナ差振り切って春秋スプリントG1連覇を果たした。

12月13日、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（12戦3勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。13着に終わった。

6歳（2010年）

2月21日、中9週で迎えた28戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（13戦3勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

3月27日、G1のドバイゴールデンシャヒーン（アラブ首長国連邦・メイダンダート1200m）に出走。鞍上は8戦連続で藤田伸二騎手（14戦3勝）。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月29日、約5か月の休み明けで迎えた30戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で藤田伸二騎手（15戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

10月3日、中4週で迎えた31戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で藤田伸二騎手（16戦3勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。