ワンモアニードユー（1986年生、母シヤダイアグリー）

ワンモアニードユー（1986年2月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時7歳）と交配したシヤダイアグリーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地26戦7勝、中央障害1戦0勝。1991年の東海ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

4月22日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は474kg。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアンゼンカイウンに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月13日、中2週で迎えた2戦目は、4歳400万下のあやめ賞（京都芝2200m 外回り曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

11月18日、約6か月半の休み明けで迎えた3戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のオンワードフドウに2馬身半の差をつけて休養明け初戦を制した。

12月16日、中3週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、自慢の末脚を弾けさせて、最後は2着のグリーントウコンに1馬身3/4の差をつけて3勝目を挙げた。

4歳（1990年）

1月20日、中4週で迎えた5戦目は、北山ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦3勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた6戦目は、ストークステークス（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（5戦3勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい15着に敗れた。

3月25日、中5週で迎えた7戦目は、ハンデ戦の京橋ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で角田晃一騎手（6戦3勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

4月7日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 雨/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で角田晃一騎手（7戦3勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

5月12日、中4週で迎えた9戦目は、烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で角田晃一騎手（8戦3勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

6月10日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦のジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は10戦連続で角田晃一騎手（9戦3勝）。17頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

11月11日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で角田晃一騎手（10戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で角田晃一騎手（11戦3勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で角田晃一騎手（12戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るビワヤマニンを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて4勝目を手にした。

5歳（1991年）

1月6日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で角田晃一騎手（13戦4勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入った。

1月19日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の天ケ瀬特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で角田晃一騎手（14戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

2月2日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は16戦連続で角田晃一騎手（15戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み3着に沈んだ。

2月16日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の宇治川特別（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は17戦連続で角田晃一騎手（16戦4勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンタウラスを半馬身振り切って5勝目を収める

3月9日、中2週で迎えた18戦目は、中京スポーツ杯（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は18戦連続で角田晃一騎手（17戦5勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロングシングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて優勝

3月31日、中2週で迎えた19戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 小雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

4月28日、中3週で迎えた20戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は角田晃一騎手（18戦6勝）。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では見せ場なく18着に終わった。

5月25日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（19戦6勝）。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい5着に終わった。

6月16日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（20戦6勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた23戦目は、東海ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（21戦6勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマンジュデンカブトをクビ差振り切って制した。

6歳（1992年）

1月26日、約7か月の休み明けで迎えた24戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（22戦7勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた25戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

3月21日、中4週で迎えた26戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（23戦7勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

6月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。競走中止となった。