ククナ（2018年生、母クルミナル）

ククナ（2018年3月31日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「太陽から降りそそぐ光(ハワイ語)。父名、母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時17歳）と交配したクルミナルが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年の中山金杯(ハンデG3)で2着に入った他、2023年の七夕賞(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額4,400万円（11万×400口）で一口馬主が募集された。

栗田徹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

8月1日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月23日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のデルマカンノンに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月31日、中9週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したソダシを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3歳（2021年）

1月10日、中9週で迎えた4戦目は、3歳G3の日刊スポーツ賞シンザン記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のデイリー杯クイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月11日、中7週で迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、6着に終わった。

5月23日、中5週で迎えた7戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

10月9日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの山中湖特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のモリノカンナチャンをクビ差振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

4歳（2022年）

2月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたメイサウザンアワー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

3月20日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスのスピカステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月29日、中9週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（7戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、逃げるヒルノダカールを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月31日、中8週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月11日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、5着に終わった。

5歳（2023年）

2月4日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの早春ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（8戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るサペラヴィを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

4月8日、中8週で迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

7月9日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったセイウンハーデスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8月13日、中4週で迎えた17戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

11月12日、約3か月の休養明けで迎えた18戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

6歳（2024年）

1月6日、中7週で迎えた19戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したリカンカブールに半馬身届かず2着となった。

3月9日、中8週で迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したコンクシェルに半馬身届かず2着に敗北した。

2024年3月13日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。