ホッコーブレーヴ（2008年生、母ホッコーメモリー）

ホッコーブレーヴ（2008年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋母父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時16歳）と交配したホッコーメモリーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）高昭牧場。戦績は、中央平地34戦5勝2着5回、海外2戦0勝。2014年の天皇賞（春）(G1)で3着に入った他、2014年の日経賞(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松永康利厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

11月6日、デビュー戦は田中博康騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

3歳（2011年）

1月10日、中8週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

2月27日、中6週で迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

3月26日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、5着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアレアーラックを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月22日、中3週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月12日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のリワードシオンに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月30日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の雨飾山特別（新潟芝2400m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸びで驀進したが、勝ったコスモロビンにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

11月19日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月25日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のマルブツマスターに1馬身1/4の差をつけて制した。

4歳（2012年）

2月4日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

4月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（3戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

5月27日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月20日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の岩船特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシャドウバンガードを半馬身振り切って休み明け初戦を制した。

11月18日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の晩秋特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったネオブラックダイヤにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月15日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のコモノドラゴンに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

5歳（2013年）

4月6日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（6戦2勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

5月4日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（7戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したコスモロビンにハナ差届かず2着に惜敗した。

5月26日、中2週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の1980sダービーメモリーズシンボリルドルフカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

10月5日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスーパームーンをクビ差振り切って久方ぶりの一戦を制した。

11月3日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は三浦皇成騎手（8戦2勝）。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた22戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（9戦2勝）。17頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

6歳（2014年）

3月29日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったウインバリアシオンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

5月4日、中4週で迎えた24戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

6月29日、中7週で迎えた25戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

11月9日、約4か月半の休養明けで迎えた26戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

12月6日、中3週で迎えた27戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7歳（2015年）

3月28日、約3か月半の休養明けで迎えた28戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（6戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

5月3日、中4週で迎えた29戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。17頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

10月17日、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG1のコーフィールドカップ（オーストラリア・コーフィールド芝2400m）に出走。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。10着に敗れた。

11月3日、ハンデG1のメルボルンカップ（オーストラリア・フレミントン芝3200m）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。24頭立ての16番人気で20番ゲートからスタート。17着に終わった。

8歳（2016年）

2月20日、約3か月半の休み明けで迎えた32戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 雨/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に敗れた。

3月26日、中4週で迎えた33戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（8戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

7月17日、約4か月の休み明けで迎えた34戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた35戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

9歳（2017年）

1月22日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた36戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦1勝）。17頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。