グランアレグリア（2016年生、母タピッツフライ）
Gran Alegria
2016.01.24
グランアレグリア（2016年1月24日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「大歓声(西)」。2019年にJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したタピッツフライが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年のマイルチャンピオンシップ(G1)を連覇した他、2020年のスプリンターズステークス(G1)に勝利するなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
サンデーサラブレッドクラブにて総額7,000万円（175万×40口）で一口馬主が募集された。
藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（2018年）
6月3日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダノンファンタジーに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。
10月6日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして抜け出し、最後は2着のドゴールに3馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。
12月16日、中9週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り 小雨/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。
3歳（2019年）
4月7日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のシゲルピンクダイヤに2馬身半の差をつけて桜の女王の称号を射止めた。
5月5日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（4戦3勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。
12月21日、約7か月半の休養明けで迎えた6戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続でC.ルメール騎手（5戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のフィアーノロマーノに5馬身の差をつけて重賞3勝目を挙げた。
4歳（2020年）
3月29日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、2着となった。
6月7日、中9週で迎えた8戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアーモンドアイに2馬身半の差をつけて上半期マイル王の座を獲得した。
10月4日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（6戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた14頭をごぼう抜きし、最後は2着のダノンスマッシュに2馬身の差をつけて秋のスプリント王の称号を掴み取った。
11月22日、中6週で迎えた10戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（7戦5勝）。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のインディチャンプを3/4馬身振り切って春秋マイルG1連覇を成し遂げた。
5歳（2021年）
4月4日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（8戦6勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。
5月16日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（9戦6勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のランブリングアレーに4馬身の差をつけてマイル女王の座を勝ち取った。
6月6日、中2週で迎えた13戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（10戦7勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したダノンキングリーにアタマ差届かず2着に甘んじた。
10月31日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続でC.ルメール騎手（11戦7勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。
11月21日、中2週で迎えた15戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続でC.ルメール騎手（12戦7勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシュネルマイスターを3/4馬身振り切って6つ目のG1タイトルを掴み取った。