ビーアイフェリペ（2018年生、母エムアイルシェル）

ビーアイフェリペ（2018年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名(馬主イニシャルより)+人名より」。毛色は栗毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時15歳）と交配したエムアイルシェルが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はタガミファーム。主な勝ち鞍は2020年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

新谷功一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

9月13日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は494kg。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったケイサンフリーゼにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月21日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

11月15日、中7週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のスマッシャーをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

12月2日、中1週で迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

3歳（2021年）

4月11日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

4月24日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に敗れた。

4歳（2022年）

2月20日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた7戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るウェーブメジャーを強烈な末脚で半馬身差し切って久々の一戦を物にした。

3月19日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したタマモヒメギミにハナ差届かず2着に惜敗した。

4月9日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に敗れた。

6月4日、中7週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

8月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、C.ホー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では出色の末脚を発揮したが、5着に終わった。

9月18日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの浦安特別（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

11月19日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

5歳（2023年）

2月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの由布院特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

4月19日、中9週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた15戦目は、横川怜央騎手を鞍上に迎えて、ニュートラック福島賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

5月8日、中2週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた16戦目は、藤田凌騎手を鞍上に迎えて、スピカ賞（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

8月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、スターマイン賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったカリスマサンヒカルに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

9月4日、中4週で迎えた18戦目は、サファイア賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤本現暉騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のイッツソーラッドに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

10月5日、中3週で迎えた19戦目は、オパール賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で藤本現暉騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた20戦目は、ランタナスプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤本現暉騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた21戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、八潮パークタウン40周年特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったリコージーンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6歳（2024年）

4月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、カフェ・ド・パリ賞（大井ダート1400m 雨/重）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月14日、中2週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた23戦目は、薫風賞（大井ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で西啓太騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた24戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、ゲンマ賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

7月10日、中4週で迎えた25戦目は、デネブ賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

7月30日、中2週で迎えた26戦目は、トゥインクルサマー賞（大井ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた27戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、葉月賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

2020年12月9日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。