リノワール（2010年生、母チャチャリーノ）

リノワール（2010年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「黒百合（仏）。本馬毛色より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時18歳）と交配したチャチャリーノが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）服部牧場。戦績は、中央平地9戦0勝、地方27戦5勝2着6回。2015年の読売レディス杯(牝地方重賞)で2着に入った他、2016年のヒダカソウカップ(牝地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,050万円（5.25万×200口）で一口馬主が募集された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

3月10日、デビュー戦は嶋田純次騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

3月24日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

7月23日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から23kg戻して迎えた3戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のカーネリアンフラワー賞（川崎ダート1400m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

8月28日、中4週で迎えた4戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の鈴蘭賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

9月7日、中0週で迎えた5戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

9月21日、中1週で迎えた6戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

10月24日、中4週で迎えた7戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマイネルエウロスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月14日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のティーブラウニーに約11馬身の大差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月27日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったマイネルエウロスに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

4歳（2014年）

1月8日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（4戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のカネトシアルガルベをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

1月30日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で下原理騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったオンワードマイケルにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

3月6日、中4週で迎えた13戦目は、あまりりす賞（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で下原理騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアスカタンにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月19日、中1週で迎えた14戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、トパーズ特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るマヤステッラを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って断トツの支持に応えた。

6月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

7月26日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

11月8日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

12月14日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は西田雄一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に終わった。

5歳（2015年）

3月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

5月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から13kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は下原理騎手（7戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目立つような脚を使えず3着に敗れた。

6月4日、中1週で迎えた21戦目は、楽天競馬賞（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のパラマンボハーバーに3馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

6月19日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上A2（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（2戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジーエスマルコに7馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月10日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、姫路さぎ草特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（3戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったバレーナボスにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

7月24日、中1週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた24戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（4戦3勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で川原正一騎手（5戦3勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエトワールドロゼにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月10日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、牝馬限定地方重賞の秋桜賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で川原正一騎手（6戦3勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

10月1日、中2週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた27戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

11月5日、中4週で迎えた28戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫クイーンカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（7戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

6歳（2016年）

3月17日、約4か月半の休養明けで迎えた29戦目は、竹村達也騎手を鞍上に迎えて、DASH呉開設1周年記念特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

4月7日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上A1（園田ダート1870m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で竹村達也騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

5月24日、中6週で迎えた31戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のヒダカソウカップ（門別ダート1600m 内回り曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。

6月9日、中1週で迎えた32戦目は、花菖蒲特別（門別ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた33戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、NOSAI日高特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

7月21日、中1週で迎えた34戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。

8月2日、中1週で迎えた35戦目は、日高生産連特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

9月13日、中5週で迎えた36戦目は、レコードな町新冠特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は佐々木国明騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。