ヒルノナタリー（2004年生、母タヒチアンブリーズ）

ヒルノナタリー（2004年5月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時6歳）と交配したタヒチアンブリーズが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は中本隆志。戦績は、中央平地12戦0勝、地方20戦5勝2着6回。主な勝ち鞍は2007年の信吾&美智子結婚記念。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中本隆志から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

清水美波厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

12月9日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。馬体重は434kg。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

3歳（2007年）

1月7日、中3週で迎えた2戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた3戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

3月18日、中5週で迎えた4戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

4月22日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

6月16日、中7週で迎えた6戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

8月15日、中4週で馬体重を前走から25kg増やして迎えた8戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい6着に敗れた。

8月28日、中1週で迎えた9戦目は、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜口楠彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

9月11日、中1週で迎えた10戦目は、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜口楠彦騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

9月24日、中1週で迎えた11戦目は、湯前良人騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着を確保した。

10月8日、中1週で迎えた12戦目は、3歳戦の信吾&美智子結婚記念（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で湯前良人騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のナイスドトウに1馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月25日、中1週で迎えた13戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で湯前良人騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた14戦目は、岐南町徳田ねぎ賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で湯前良人騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったウイニングボールに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月27日、中2週で迎えた15戦目は、一般C16（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で湯前良人騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、グランメルヴィーユにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月12日、中1週で迎えた16戦目は、祝!親父還暦記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で湯前良人騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（2008年）

1月24日、中5週で迎えた17戦目は、一般C20（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で湯前良人騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したクラダイナーにハナ差届かず2着に甘んじた。

2月15日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の一般C20（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で湯前良人騎手（7戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のベルモントパンドラに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

2月28日、中1週で迎えた19戦目は、C級チャンピオン（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で湯前良人騎手（8戦2勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい9着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた20戦目は、筒井勇介騎手誕生日記念（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で湯前良人騎手（9戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のストロングキャロルに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

4月3日、中2週で迎えた21戦目は、一般C10（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で湯前良人騎手（10戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のコアレスアトムを半馬身振り切ってファンの支持に応えた。

4月24日、中2週で迎えた22戦目は、C級チャンピオン（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で湯前良人騎手（11戦4勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月14日、中2週で迎えた23戦目は、一般C6（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で湯前良人騎手（12戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた24戦目は、完全燃焼!中川等定年記念（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は14戦連続で湯前良人騎手（13戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、トップリーダーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

6月12日、中1週で迎えた25戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ヤマノコスモスに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月11日、中3週で迎えた26戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったイズミプリンスに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

7月25日、中1週で迎えた27戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は湯前良人騎手（14戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のクリスタルシャドウに3馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

8月30日、中4週で迎えた28戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず最後はマイネルスカットと並んで12着同着となった。

9月15日、中1週で迎えた29戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の利尻特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた30戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた31戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（2戦0勝）。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

11月30日、中4週で迎えた32戦目は、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（3戦0勝）。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では余力が残っておらず18着に終わった。