アヤパン（2003年生、母インザムード）

アヤパン（2003年3月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「知人の愛称から」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックホーク（当時9歳）と交配したインザムードが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は高橋牧場。戦績は、中央平地3戦1勝、地方22戦7勝2着4回。2006年の王冠賞(地方重賞)に勝利した他、2006年のフロイラインカップ(牝地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角川秀樹厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2005年）

6月15日、デビュー戦は藤倉寛幸騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は390kg。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のウーマンドリームに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月7日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤倉寛幸騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったモエレプロミネンスから4馬身差の2着に敗北した。

8月3日、中3週で馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンのムーンバラッド賞（旭川ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で藤倉寛幸騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったサチノプログレスから半馬身差の2着に敗北した。

8月18日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤倉寛幸騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤倉寛幸騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた6戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのタニノギムレット賞（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のライトモーションに5馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

10月20日、中2週で迎えた7戦目は、千葉津代士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた8戦目は、2歳オープンのバブルガムフェロー賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は山口竜一騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るグーニーズを上がり3位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って制した。

12月12日、中5週で迎えた9戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のシーサイドホープ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキャプテンシーオーに2馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

3歳（2006年）

1月7日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳500万下の呉竹賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のアルジェナーに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

4月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の桜花賞（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

5月24日、中3週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた12戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦2勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

6月28日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のフロイラインカップ（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は山口竜一騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、で馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るモエレメジャールを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて6勝目を挙げた。

7月19日、中2週で迎えた14戦目は、ミランダ特別（旭川ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったアドミラルサンダーから1馬身半差の2着に敗北した。

8月8日、中2週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞の王冠賞（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口竜一騎手（4戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のコンテに2馬身半の差をつけて7勝目を手中に収めた。

9月14日、中4週で迎えた16戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ地方重賞のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

10月4日、中2週で迎えた17戦目は、ペルセウス賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のスピードレインボーに4馬身の差をつけて8勝目を手にした。

10月18日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定地方重賞のTCKディスタフ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（5戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

12月3日、中6週で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（6戦3勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

4歳（2007年）

1月10日、中4週で迎えた20戦目は、地方重賞の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（7戦3勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

4月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井英光騎手（8戦3勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた22戦目は、’07スパーキングナイトチャレンジ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂井英光騎手（9戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて8着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の水無月特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で坂井英光騎手（10戦3勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

8月2日、中6週で迎えた24戦目は、’07シーサイドカップ（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で坂井英光騎手（11戦3勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ベルモントサンダーに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

8月16日、中1週で迎えた25戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の’07クリスタルナイトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。