タガノディアーナ（2018年生、母アルーア）

タガノディアーナ（2018年4月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ローマ神話に登場する月の女神」。毛色は青鹿毛。種牡馬のリオンディーズ（当時5歳）と交配したアルーアが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は有限会社新冠タガノファーム。主な勝ち鞍は2020年の2歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

長谷川浩大厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

10月25日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したサナティオに半馬身届かず2着となった。

11月15日、中2週で迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエイスオーシャンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

12月6日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアンドヴァラナウトに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2021年）

2月20日、中8週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラスのつばき賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったヴィゴーレにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

3月6日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月11日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

7月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のストゥーティを半馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

7月25日、中2週で迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの糸魚川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したランドオブリバティに半馬身届かず2着に敗北した。

9月19日、中7週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2の関西テレビ放送賞ローズステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦2勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

10月9日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（6戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したマルカエイペックスを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた13戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの五色沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシャーレイポピーをクビ差振り切ってファンの期待に応えた。

4歳（2022年）

1月15日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの壇之浦ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

1月30日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上3勝クラスの節分ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、逃げるリフレイムを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

3月19日、中6週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの豊橋ステークス（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（8戦2勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

5歳（2023年）

1月22日、約10か月半の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの長篠ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（9戦2勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

4月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、4歳以上3勝クラスの立雲峡ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（10戦2勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上3勝クラスの湘南ステークス（東京芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。

10月22日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上3勝クラスの三年坂ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（11戦2勝）。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

12月3日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの元町ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（12戦2勝）。17頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

6歳（2024年）

1月20日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの石清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（13戦2勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

2024年1月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。