アメリカンボス（1995年生、母Redeemer）

アメリカンボス（1995年4月7日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のKingmambo（当時5歳）と交配したRedeemerが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地39戦8勝2着4回、地方2戦0勝。2001年の有馬記念(G1)で2着に入った他、2001年の中山記念(G2)に勝利するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

田子冬樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

11月29日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 雨/重）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアイムアラジンを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（1998年）

1月17日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下の黒竹賞（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったトキオパーフェクトに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

2月7日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

3月2日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた6戦目は、4歳500万下の山桜賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で江田照男騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

12月7日、約8か月半の休養明けで迎えた7戦目は、マルチホース特別（浦和ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で江田照男騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月20日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で江田照男騎手（7戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

4歳（1999年）

1月9日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で江田照男騎手（8戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るジョンカラノテガミを別次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

1月31日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で江田照男騎手（9戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のトーシンクラウンに3馬身半の差をつけて3勝目をゲットした。

3月14日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で江田照男騎手（10戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月27日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、5歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は12戦連続で江田照男騎手（11戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は13戦連続で江田照男騎手（12戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシンコウシングラーをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

5月15日、中2週で迎えた14戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は14戦連続で江田照男騎手（13戦4勝）。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた15戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で江田照男騎手（14戦4勝）。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のシグナスヒーローに1馬身3/4の差をつけて重賞初制覇を遂げる

5歳（2000年）

2月5日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で江田照男騎手（15戦5勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月27日、中2週で迎えた17戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で江田照男騎手（16戦5勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったダイワテキサスにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

3月26日、中3週で迎えた18戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で江田照男騎手（17戦5勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

5月14日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は19戦連続で江田照男騎手（18戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、勝ったタヤスメドウに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月11日、中3週で迎えた20戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は20戦連続で江田照男騎手（19戦5勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のダイワテキサスに1馬身1/4の差をつけて連覇達成

10月8日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は21戦連続で江田照男騎手（20戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

11月5日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で江田照男騎手（21戦6勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

11月25日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は23戦連続で江田照男騎手（22戦6勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず13着に敗れた。

12月24日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は24戦連続で江田照男騎手（23戦6勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

6歳（2001年）

1月21日、中3週で迎えた25戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は25戦連続で江田照男騎手（24戦6勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のロードプラチナムに2馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを奪取した。

2月25日、中4週で迎えた26戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は26戦連続で江田照男騎手（25戦7勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のジョウテンブレーヴに1馬身1/4の差をつけて4つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

4月1日、中4週で迎えた27戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は27戦連続で江田照男騎手（26戦8勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

6月3日、中8週で迎えた28戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は28戦連続で江田照男騎手（27戦8勝）。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、6着を確保した。

9月23日、約3か月半の休養明けで迎えた29戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は29戦連続で江田照男騎手（28戦8勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

10月7日、中1週で迎えた30戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は30戦連続で江田照男騎手（29戦8勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた31戦目は、G1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は31戦連続で江田照男騎手（30戦8勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

11月25日、中3週で迎えた32戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は32戦連続で江田照男騎手（31戦8勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

12月23日、中3週で迎えた33戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は33戦連続で江田照男騎手（32戦8勝）。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったマンハッタンカフェにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

7歳（2002年）

6月2日、約5か月半の休み明けで迎えた34戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は34戦連続で江田照男騎手（33戦8勝）。18頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

7月7日、中4週で迎えた35戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は35戦連続で江田照男騎手（34戦8勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

8月25日、中6週で迎えた36戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は36戦連続で江田照男騎手（35戦8勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

9月22日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた37戦目は、G2のオールカマー（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は37戦連続で江田照男騎手（36戦8勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた38戦目は、G2の毎日王冠（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は38戦連続で江田照男騎手（37戦8勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた39戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は39戦連続で江田照男騎手（38戦8勝）。11頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた40戦目は、G1のジャパンカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は40戦連続で江田照男騎手（39戦8勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

12月22日、中3週で迎えた41戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は41戦連続で江田照男騎手（40戦8勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。