オギティファニー（1991年生、母ティーアップ）

オギティファニー（1991年3月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスマコバクリーク（当時6歳）と交配したティーアップが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏牧場。戦績は、中央平地20戦6勝2着4回。1995年のダービー卿チャレンジトロフィー(G3)に勝利した他、1996年の札幌スプリントステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

YGGオーナーズクラブにて総額1,800万円（45万×40口）で一口馬主が募集された。

富田六郎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1994年）

8月6日、デビュー戦は坂本勝美騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のユキノオーロラに約11馬身の大差をつけて未勝利戦を制した。

8月28日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のエプソムカラーに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月25日、中3週で迎えた3戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の上総特別（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクロフネミステリーに1馬身3/4の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

11月13日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（3戦3勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のクアドリフォリオに1馬身1/4の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

12月24日、中5週で迎えた5戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂本勝美騎手（4戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、システィーナに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（1995年）

3月4日、中9週で迎えた6戦目は、アメジストステークス（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は6戦連続で坂本勝美騎手（5戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮戦したが、ベッスルナイトに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月2日、中3週で迎えた7戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で坂本勝美騎手（6戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンミズリーを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

5月14日、中5週で迎えた8戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で坂本勝美騎手（7戦5勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず18着に敗れた。

6月25日、中5週で迎えた9戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、白樺賞（札幌芝1000m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したニホンピロスタディを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

7月16日、中2週で迎えた10戦目は、G3の札幌スプリントステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

9月3日、中6週で迎えた11戦目は、青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

5歳（1996年）

3月23日、約6か月半の休み明けで迎えた12戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、陽春ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた13戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

5月11日、中3週で迎えた14戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

6月23日、中5週で迎えた15戦目は、キーンランドカップ（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋司騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るトキオクラフティーを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月14日、中2週で迎えた16戦目は、G3の札幌スプリントステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で郷原洋司騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったノーブルグラスにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

8月25日、中5週で迎えた17戦目は、青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で郷原洋司騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

11月2日、中9週で迎えた18戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で郷原洋司騎手（6戦1勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた19戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で郷原洋司騎手（7戦1勝）。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた20戦目は、師走ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で郷原洋司騎手（8戦1勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。