アザンクール（2003年生、母バレットルッセ）

アザンクール（2003年2月28日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「アザンクールの戦い（百年戦争中）より」。毛色は鹿毛。種牡馬のエンドスウィープ（当時12歳）と交配したバレットルッセが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼牧場。戦績は、中央平地9戦0勝2着1回、中央障害33戦1勝2着4回、地方11戦7勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の障害3歳以上未勝利。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

12月17日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず12着に敗れた。

3歳（2006年）

1月14日、中3週で迎えた2戦目は、畑端省吾騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 雨/重）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で畑端省吾騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で畑端省吾騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったスズカフェローにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

6月10日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

6月25日、中1週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

9月2日、中9週で迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

9月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

11月12日、中7週で迎えた10戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。5着に入り込んだ。

12月10日、中3週で迎えた11戦目は、白坂聡騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。4着に終わった。

4歳（2007年）

1月8日、中3週で迎えた12戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。鞍上は高野容輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。5着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた13戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。鞍上は白坂聡騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。8着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた14戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は高野容輔騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。6着に終わった。

3月31日、中4週で迎えた15戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で高野容輔騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月15日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で高野容輔騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月11日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。11着に敗れた。

9月1日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた18戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/稍重）に出走。鞍上は高野容輔騎手（5戦0勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったジャイアンツエールからハナ差の2着となった。

9月22日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた19戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で高野容輔騎手（6戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。3着に入った。

10月13日、中2週で迎えた20戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で高野容輔騎手（7戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5歳（2008年）

1月27日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 曇）に出走。鞍上は黒岩悠騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。8着に終わった。

3月22日、中7週で迎えた22戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は高野容輔騎手（8戦0勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月25日、中8週で迎えた23戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で高野容輔騎手（9戦0勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた24戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で高野容輔騎手（10戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月20日、中5週で迎えた25戦目は、南井大志騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月2日、中1週で迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井大志騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で南井大志騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月6日、中2週で迎えた28戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井大志騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったドングラシアスから3馬身半差の2着に敗北した。

10月5日、中3週で迎えた29戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 小雨）に出走。鞍上は5戦連続で南井大志騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったマーブルジーンから5馬身差の2着となった。

12月6日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で南井大志騎手（5戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた31戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は7戦連続で南井大志騎手（6戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。4着に終わった。

6歳（2009年）

1月10日、中1週で迎えた32戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は8戦連続で南井大志騎手（7戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、勝ったクロタラリアからクビ差の2着に甘んじた。

1月24日、中1週で迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 小雨）に出走。鞍上は9戦連続で南井大志騎手（8戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月7日、中5週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は10戦連続で南井大志騎手（9戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。5着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた35戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は11戦連続で南井大志騎手（10戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた36戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムノブシオーに3/4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月5日、中2週で迎えた37戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。11着に終わった。

8月2日、中3週で迎えた38戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月30日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた39戦目は、佐久間寛志騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

9月27日、中3週で迎えた40戦目は、障害3歳以上オープン（中山障害芝3210m 晴/良）に出走。鞍上は西谷誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。6着に終わった。

7歳（2010年）

1月9日、約3か月半の休養明けで迎えた41戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は今村康成騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。12着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた42戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3790m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で今村康成騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月5日、約6か月の休み明けで迎えた43戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のタガノユニヴァースに3馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

8月26日、中2週で迎えた44戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチキリウオッカに7馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月15日、中2週で迎えた45戦目は、3歳以上C1（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のダイナミックソングに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月6日、中2週で迎えた46戦目は、3歳以上C1（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったコスモハレルヤに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

10月27日、中2週で迎えた47戦目は、まつばぼたん賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川原正一騎手（4戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のダイナミックソングに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月18日、中2週で迎えた48戦目は、兵庫オーナーズカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で川原正一騎手（5戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のテクノシュウホウに1馬身1/4の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月9日、中2週で迎えた49戦目は、3歳以上B2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で川原正一騎手（6戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキーケースに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

8歳（2011年）

8月18日、約8か月半の休み明けで迎えた50戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、山田錦の館杯（園田ダート1700m 晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

9月7日、中2週で迎えた51戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

9月29日、中2週で迎えた52戦目は、3歳以上B2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（7戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマーティントゥルーをクビ差振り切って勝利をモノにする

10月19日、中2週で迎えた53戦目は、3歳以上B1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（8戦7勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。