スズカディープ（2012年生、母ローマンスズカⅡ）

スズカディープ（2012年3月22日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名+父名の一部」。毛色は青鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時10歳）と交配したローマンスズカⅡが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は辻牧場。主な勝ち鞍は2018年の博多ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

7月11日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では決め手が足りず18着に敗れた。

8月15日、中4週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり16着に終わった。

4歳（2016年）

2月2日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、一般C22（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた4戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、一般C25（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るセルリアンレークを豪脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

10月18日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、一般C11（名古屋ダート800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトナンナースナオミを凄まじい末脚で半馬身差し切って単勝一倍台の評価に応えた。

11月1日、中1週で迎えた6戦目は、ナルコユリ特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で今井貴大騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトラヴィスを上がり1位の末脚でハナ差だけ差し切って3勝目を手にした。

5歳（2017年）

3月4日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた7戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた10戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の伏拝特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい14着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた11戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

6月18日、中3週で迎えた12戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 雨/良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、伸びてきたウイングチップ決め手に屈してクビ差の2着となった。

7月15日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったキセキにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

8月5日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田翼騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のチカノワールをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。

12月10日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田翼騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

6歳（2018年）

1月14日、中4週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は和田翼騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアドマイヤメテオを3/4馬身差し切って5勝目を収める

5月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のグリーンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は和田翼騎手（5戦2勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

8月12日、中9週で迎えた20戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のケンホファヴァルトに1馬身の差をつけて6勝目を手中に収めた。

9月2日、中2週で迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって11着に終わった。

11月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は和田翼騎手（6戦2勝）。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く最後はカデナと並んで7着同着となった。

12月8日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（7戦2勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

7歳（2019年）

2月17日、中9週で迎えた24戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で和田翼騎手（8戦2勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に終わった。

4月14日、中7週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で和田翼騎手（9戦2勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた26戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田翼騎手（10戦2勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

8歳（2020年）

1月19日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた27戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で和田翼騎手（11戦2勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

9歳（2021年）

2月7日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた28戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で和田翼騎手（12戦2勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で和田翼騎手（13戦2勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

2021年3月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

4月17日、中5週で迎えた30戦目は、塚本雄大騎手を鞍上に迎えて、ファイナルレース（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のファイトフォーラヴを3/4馬身振り切って久しぶりに白星を挙げた。

5月3日、中1週で迎えた31戦目は、一般C3-20（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で塚本雄大騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキミノミラクルに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月29日、中3週で迎えた32戦目は、一般C3 14（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で塚本雄大騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトーセンミラクルに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

6月19日、中2週で迎えた33戦目は、一般C3 11（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で塚本雄大騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったロードイヒラニに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

7月11日、中2週で迎えた34戦目は、一般C3-8（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で塚本雄大騎手（4戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のコッヘルを半馬身振り切って断然人気に応えた。

8月8日、中3週で迎えた35戦目は、ヒマワリ特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で塚本雄大騎手（5戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月17日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた36戦目は、一般C3-4（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で塚本雄大騎手（6戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルキャラバンを豪快な末脚でハナ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

10月30日、中1週で迎えた37戦目は、しまね和牛特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で塚本雄大騎手（7戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したオイルタウンに半馬身届かず2着に敗北した。

11月27日、中3週で迎えた38戦目は、小雪特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で塚本雄大騎手（8戦5勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた39戦目は、山崎雅由騎手を鞍上に迎えて、八畳岩特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

12月28日、中1週で迎えた40戦目は、歳末特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎雅由騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

10歳（2022年）

1月16日、中2週で迎えた41戦目は、一般C2-2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎雅由騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るセストリエールを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って勝利をモノにする

2月9日、中2週で迎えた42戦目は、日向葵衣生誕記念特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は塚本雄大騎手（9戦5勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

2022年3月25日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。