ニッポーテイオー（1983年生、母チヨダマサコ）

ニッポーテイオー（1983年4月21日）は、日本の競走馬、種牡馬。1986年にJRA賞最優秀短距離馬、1987年にJRA賞最優秀4歳以上牡馬及び最優秀スプリンターを受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のリイフオー（当時8歳）と交配したチヨダマサコが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地21戦8勝2着8回。1987年の天皇賞（秋）(G1)に勝利した他、1988年の安田記念(G1)を制するなど、G1級競走3勝を含む重賞7勝を挙げた。

経歴

1歳（1985年）

10月6日、6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のメジロボアールに約14馬身の大差をつけて勝利を決めた。

12月22日、12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

3歳（1986年）

1月12日、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名信広騎手。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、勝ったダイナフェアリーに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

3月2日、3歳G3の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名信広騎手。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

4月13日、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名信広騎手。21頭立ての12番人気で大外21番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

5月4日、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は郷原洋行騎手。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

5月24日、3歳G3のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のダイナフェアリーに3馬身半の差をつけてトップでゴールに飛び込んだ。

6月22日、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名信広騎手。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったダイナコスモスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月17日、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトウホーカムリに2馬身の差をつけて勝利を掴んだ。

10月5日、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、サクラユタカオーに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

10月26日、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋行騎手。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアサクサエリートに2馬身半の差をつけてトップでゴールを走り抜けた。

11月16日、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋行騎手。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったタカラスチールにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

4歳（1987年）

4月26日、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で郷原洋行騎手。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダイナアクトレスに1馬身3/4の差をつけて勝利を掴み取った。

5月17日、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で郷原洋行騎手。19頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、フレッシュボイスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月14日、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で郷原洋行騎手。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、スズパレードに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月11日、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で郷原洋行騎手。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

11月1日、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で郷原洋行騎手。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレジェンドテイオーに5馬身の差をつけてトップでゴールを走り抜けた。

11月22日、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で郷原洋行騎手。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセントシーザーに5馬身の差をつけて勝利をモノにした。

5歳（1988年）

4月24日、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で郷原洋行騎手。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたダイナアクトレス決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

5月15日、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で郷原洋行騎手。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のダイナアクトレスに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月12日、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で郷原洋行騎手。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、タマモクロスに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。