ダイナアクトレス（1983年生、母モデルスポート）

ダイナアクトレス（1983年5月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。1987年にJRA賞最優秀4歳以上牝馬、1988年にJRA賞最優秀4歳以上牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時12歳）と交配したモデルスポートが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦7勝2着3回。1988年の安田記念(G1)で2着に入った他、1988年のスプリンターズステークス(G2)に勝利するなど、重賞5勝を挙げた。

経歴

1歳（1985年）

8月11日、5頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のグリーンアデッカに5馬身の差をつけてトップでゴールへと飛び込んだ。

9月8日、5頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウタイテイに6馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

9月22日、9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のダイナカンパリーに5馬身の差をつけてトップでゴールに入った。

3歳（1986年）

3月22日、3歳オープンのすみれ賞（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は東信二騎手。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

4月27日、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴崎勇騎手。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、勝ったメジロラモーヌにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

5月18日、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴崎勇騎手。22頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

4歳（1987年）

4月26日、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は東信二騎手。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったニッポーテイオーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

5月17日、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で東信二騎手。19頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

6月7日、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩元市三騎手。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

9月13日、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイランドゴッテスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけてトップでゴールを走り抜けた。

10月11日、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のウインドストースをアタマ差振り切って勝利を挙げた。

11月1日、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

11月29日、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月27日、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

5歳（1988年）

3月20日、G2のスプリンターズステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は的場均騎手。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のセントシーザーに1馬身半の差をつけてトップでゴールを走り抜けた。

4月24日、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のニッポーテイオーをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

5月15日、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったニッポーテイオーに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月9日、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

10月30日、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。