スカーレットカラー（2015年生、母ヴェントス）

スカーレットカラー（2015年2月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「鮮やかな紅色」。毛色は鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時8歳）と交配したヴェントスが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。戦績は、中央平地9戦1勝2着3回。2019年の府中牝馬ステークス(牝G2)に勝利した他、2020年のマイルチャンピオンシップ(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋亮厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

6月10日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したアマルフィコーストを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月23日、中5週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のシャルルマーニュに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月28日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 雨/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

11月26日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったリリーノーブルに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

3歳（2018年）

1月7日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったプリモシーンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3月3日、中7週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず7着に終わった。

4月8日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。17頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

9月16日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（5戦1勝）。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

12月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

4歳（2019年）

1月26日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた11戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着を確保した。

5月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクィーンズベストに1馬身3/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

6月9日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月28日、中6週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したミッキーチャームにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のフロンテアクイーンに1馬身1/4の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

11月10日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（6戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

12月22日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた17戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（7戦2勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

5歳（2020年）

4月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた18戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（8戦2勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したサウンドキアラを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

5月17日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

8月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（9戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月1日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（10戦2勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた22戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（11戦2勝）。17頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2020年12月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。