ローゼンリッター（1986年生、母ワインカラー）

ローゼンリッター（1986年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコウストンズクラウン（当時12歳）と交配したワインカラーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）武田農場。戦績は、中央平地27戦4勝2着4回、中央障害3戦2勝。主な勝ち鞍は1990年の福島テレビ杯。

経歴

デビュー前

矢野照正厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

2月25日、デビュー戦は中野栄治騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1600m 外回り小雨/不良）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3月11日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中野栄治騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったサカエインパルスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月26日、中1週で迎えた3戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で中野栄治騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた4戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山芝1800m 曇/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたファイナルラップ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月30日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中野栄治騎手（3戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールドサクセスをクビ差振り切って初白星を挙げた。

5月14日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、4歳400万下の夏木立賞（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中野栄治騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマルタカタイソンに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手にした。

11月4日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、4歳以上900万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中野栄治騎手（5戦2勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

11月18日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の初冬特別（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で中野栄治騎手（6戦2勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

12月24日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で中野栄治騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

4歳（1990年）

1月15日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の初春賞（中山芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で中野栄治騎手（8戦2勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた11戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の周防灘特別（小倉芝2000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったビクターソネラにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

2月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小迫次男騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月17日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の関ケ原特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は中野栄治騎手（9戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3月31日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、5歳以上900万下の房総特別（中山芝2500m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中野栄治騎手（10戦2勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のサンデーホストに1馬身3/4の差をつけて3勝目を奪取した。

4月14日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で中野栄治騎手（11戦3勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の薫風ステークス（東京芝2000m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で中野栄治騎手（12戦3勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

5月26日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、メイステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中野栄治騎手（13戦3勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

6月17日、中2週で迎えた18戦目は、福島テレビ杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中野栄治騎手（14戦3勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタカラフラッシュを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

7月8日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で中野栄治騎手（15戦4勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

8月26日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で中野栄治騎手（16戦4勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

10月21日、中7週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で中野栄治騎手（17戦4勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

11月18日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で中野栄治騎手（18戦4勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で中野栄治騎手（19戦4勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

12月23日、中1週で迎えた24戦目は、’90フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で中野栄治騎手（20戦4勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず10着に敗れた。

6歳（1992年）

2月22日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、大江原哲騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったエイシンウインに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

3月15日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた26戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、’92ファイナルカップ（中山芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

4月18日、中4週で迎えた27戦目は、総武ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は中野栄治騎手（21戦4勝）。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた28戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。鞍上は大江原哲騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のアサカガバナーに9馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

11月22日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた29戦目は、障害4歳以上400万下（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で大江原哲騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のカネツクリスタルに2馬身半の差をつけて休み明け初戦を制した。

12月5日、中1週で迎えた30戦目は、大江原隆騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。5頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。5着に敗れた。