フィッツバルディ（1989年生、母ダイナラテン）

フィッツバルディ（1989年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時10歳）と交配したダイナラテンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヴェルサイユファーム（株）。戦績は、中央平地22戦3勝2着4回、中央障害4戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1993年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

7月7日、デビュー戦は坂本勝美騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。6頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

8月17日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦0勝）。7頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のエルカーサリバーを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月22日、中4週で迎えた4戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（3戦1勝）。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

10月20日、中3週で迎えた5戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったダッシュフドーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月9日、中2週で迎えた6戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の赤松賞（東京ダート1400m 晴/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

12月15日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

12月21日、連闘で迎えた8戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったエリザベスローズに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3歳（1992年）

1月6日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下の朱竹賞（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

2月2日、中3週で迎えた10戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

2月16日、中1週で迎えた11戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したファイブチェアマンにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月7日、中2週で迎えた12戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた13戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

9月27日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

10月10日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、ハルカゼに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月25日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタカトラエースに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月22日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

12月6日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の美浦特別（中山芝2600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（4戦0勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず最後はミホノワカバと並んで10着同着となった。

4歳（1993年）

6月26日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、4歳以上500万下の羊ケ丘特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

7月18日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のエイシンパーシーに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月1日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦2勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の潮騒特別（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（5戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

11月7日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた23戦目は、大江原哲騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた24戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で大江原哲騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のキッショウムサシをハナ差制して順当に勝利した。

12月26日、中3週で迎えた25戦目は、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で大江原哲騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。最後は、勝ったタイヤンから3馬身差の2着となった。

5歳（1994年）

2月6日、中5週で迎えた26戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上400万下（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。11着に敗れた。