キクノディアナ（2004年生、母ガイアローマン）

キクノディアナ（2004年3月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋月の女神（ローマ神話）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時8歳）と交配したガイアローマンが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はフクダファーム。戦績は、中央平地4戦0勝、地方16戦9勝2着5回。2008年の秋桜賞(牝地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

9月22日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって14着に敗れた。

11月2日、中5週で迎えた2戦目は、山本茜騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスミノチェンタウロに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

11月15日、中1週で迎えた3戦目は、一般C29（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本茜騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったナムラコマンドに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

12月4日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、一般C26（名古屋ダート800m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったプリティロマンスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月25日、中2週で迎えた5戦目は、一般C20（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスズカジェムに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2008年）

1月14日、中2週で迎えた6戦目は、一般C26（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山本茜騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

5月5日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、寿夫と加世子の銀婚式（名古屋ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナルセヒカリに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月21日、中1週で迎えた8戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、一般C16（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマヤノパガニーニにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

6月4日、中1週で迎えた9戦目は、一般C16（名古屋ダート800m 曇/重）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマジカルサリーに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

6月19日、中1週で迎えた10戦目は、一般C10（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（4戦3勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、ウイニングスコアーに3/4馬身交わされて2着となった。

7月16日、中3週で迎えた11戦目は、一般C14（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヒルノフェシルナを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

8月21日、中4週で迎えた12戦目は、一般C8（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（6戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヒシインパラに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

9月5日、中1週で迎えた13戦目は、彼岸花特別（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（7戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のウイニングスコアーに3馬身の差をつけて7勝目をマークした。

9月19日、中1週で迎えた14戦目は、なでしこ特別（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で戸部尚実騎手（8戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンケイサウージを驚異的な末脚でアタマ差だけ差し切って破竹の4連勝を決めた。

10月9日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定地方重賞の秋桜賞（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸部尚実騎手（9戦7勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったサチコゴージャスに詰め切れず、約12馬身差の2着となった。

5歳（2009年）

4月18日、約6か月半の休み明けで迎えた16戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手に欠いて15着に終わった。

9月16日、約5か月の休み明けで迎えた17戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、藻川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず6着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた18戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

11月15日、中6週で迎えた19戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた20戦目は、初雪特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（10戦7勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るウッドウインドを豪快な末脚でハナ差だけ差し切って人気に違わぬ実力を証明した。