アサカローマン（1985年生、母シンブリージ）

アサカローマン（1985年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時13歳）と交配したシンブリージが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は佐々木恵一。戦績は、中央平地29戦5勝2着4回。1988年のウインターステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋英夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

10月10日、デビュー戦は増沢末夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（福島芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

11月28日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセントアイアンに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1988年）

7月10日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、4歳400万下（福島ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったビリーザキッドに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

7月24日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上400万下（福島ダート1700m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、サランウベに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

8月14日、中2週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマイアスナロに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月28日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下（新潟芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

9月24日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（新潟ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレッドペッパーに9馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

10月9日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のロードランナーに1馬身3/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

10月23日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の晩秋特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のリーガルシンセイをクビ差振り切って4勝目を掴み取った。

11月6日、中1週で迎えた12戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた13戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、G3のウインターステークス（中京ダート2200m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

4歳（1989年）

1月13日、中5週で迎えた14戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

1月29日、中1週で迎えた15戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた16戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

5月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

7月2日、中6週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は東信二騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のポートモガミをクビ差振り切って5勝目を手にした。

8月13日、中5週で迎えた19戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1400万下の新潟日報賞（新潟芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

9月9日、中3週で迎えた20戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の元町ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたイチアヤヒデ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月8日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の太秦ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

11月18日、中5週で迎えた22戦目は、4歳以上1400万下の霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は東信二騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の市川ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（1990年）

1月20日、中5週で迎えた24戦目は、アレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の白富士ステークス（東京ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

10月13日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた26戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、神無月ステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

11月17日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

12月9日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、市川ステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

6歳（1991年）

2月2日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた29戦目は、ハンデ戦の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。