ベストアクター（2014年生、母ベストロケーション）

ベストアクター（2014年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「最高の男優。ターフで主役になれることを願って」。毛色は芦毛。種牡馬のディープインパクト（当時12歳）と交配したベストロケーションが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2020年の阪急杯(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額7,000万円（175万×40口）で一口馬主が募集された。

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2017年）

4月29日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のタックボーイに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

5月21日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、6着に終わった。

7月30日、中9週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の新発田城特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコスモヨハネをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

8月27日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

4歳（2018年）

6月23日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

5歳（2019年）

5月4日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のロジムーンを3/4馬身振り切って休み明け初戦をモノにした。

6月1日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの由比ヶ浜特別（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたレノーア決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月29日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの知多特別（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月14日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの国立特別（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカルリーノに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

6歳（2020年）

2月15日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの雲雀ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のチカノワールをクビ差振り切って5勝目を手中に収めた。

3月1日、中1週で迎えた12戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイアトニックをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

7歳（2021年）

2月28日、約12か月の休養明けで迎えた13戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず16着に敗れた。

8月15日、約5か月半の休み明けで迎えた14戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。17頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

9月12日、中3週で迎えた15戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、G2の産経賞セントウルステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

12月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた17戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で富田暁騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。