コンドルクエスト（2001年生、母スプリングコート）

コンドルクエスト（2001年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「コンドルの冒険」。毛色は鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時6歳）と交配したスプリングコートが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地29戦5勝2着5回。主な勝ち鞍は2006年のSTV杯(1000万下)。

経歴

デビュー前

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

7月6日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1700m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したオイワケヒエンにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月5日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒカルライアンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月25日、中2週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリアルダンスに2馬身の差をつけて順当に勝利した。

3歳（2004年）

3月21日、約5か月の休み明けで迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

5月8日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

7月4日、中7週で迎えた7戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

9月11日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月11日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた10戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のタマモクロスメモリアル（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシンボリデビルをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

11月13日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

4歳（2005年）

5月29日、約6か月半の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

6月25日、中3週で迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったプラズマにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

7月30日、中4週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

8月14日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

9月10日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下のTVh賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のタニノボルガを半馬身振り切って4勝目を手にした。

11月5日、中5週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の立冬特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、マチカネオーラに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

11月26日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったメガトンカフェに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月10日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の幕張特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

5歳（2006年）

1月5日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

1月15日、中0週で迎えた22戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月12日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の立春賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、最後はロフティーエイムと並んで4着同着となった。

4月23日、中9週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の八ヶ岳特別（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたマヤノグレイシー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

7月8日、中7週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るソリッドスライダーを鮮烈な末脚でクビ差だけ差し切って5勝目を手中に収めた。

8月12日、中4週で迎えた27戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1500m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

10月7日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦2勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

6歳（2007年）

5月5日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着を確保した。