エイシンラージヒル（2002年生、母エイシンブライドル）

エイシンラージヒル（2002年4月17日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋スキーのジャンプ競技。高く遠くへ飛ぶように（父名より連想）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時7歳）と交配したエイシンブライドルが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦5勝、中央障害3戦0勝、地方3戦0勝2着1回。2006年の2006ファイナルステークス(オープン)で3着に入った他、2009年のトルマリンオープン(一般A1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

8月8日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

9月26日、中6週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のゲイリーマスターに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月24日、中3週で迎えた3戦目は、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

3歳（2005年）

3月6日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月7日、中2週で迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて先頭に躍り出て、最後は2着のニシノウラシマに1馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

9月25日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の川西特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

11月12日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

12月10日、中3週で迎えた12戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のゼンノコーラルに9馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2006年）

7月9日、約7か月の休養明けで迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のピースオブレグルスに2馬身半の差をつけて休養明け初戦を物にした。

9月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

11月18日、中6週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のキクノアローをハナ差振り切って5勝目を手に入れた。

12月24日、中4週で迎えた16戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2006ファイナルステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、3着に入った。

5歳（2007年）

1月21日、中3週で迎えた17戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

4月22日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた18戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

5月20日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた19戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

8月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、アルデバランステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

11月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

12月23日、中4週で迎えた23戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

6歳（2008年）

4月5日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月15日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月6日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた26戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7歳（2009年）

6月21日、約11か月半の休み明けで迎えた27戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/重）に出走。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

7月26日、中4週で迎えた28戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

8月30日、中4週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に終わった。

9月25日、中3週で迎えた30戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のオータムカップ（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

10月15日、中2週で迎えた31戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、トルマリンオープン（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。5頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったキングスゾーンに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

11月3日、中2週で迎えた32戦目は、トパーズオープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。