エービーシームーン（1999年生、母ニシノタカジョ）

エービーシームーン（1999年4月26日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のトーヨーリファール（当時9歳）と交配したニシノタカジョが16歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は大矢牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方34戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2001年の2歳A2。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大矢牧場から「北海道7月セレクト市場サラブレッド2歳」と「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。同年、リバーヴァレーファームから「北海道9月市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。同年、リバーヴァレーファームから「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場され、稲田義治によって388.5万円で落札された。

宗形健次厩舎（上山）へ入厩。

2歳（2001年）

7月17日、デビュー戦は須田英之騎手を鞍上に据えて、2歳A2（上山ダート1250m 曇/重）に出走。馬体重は420kg。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のアイエルパークに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月15日、中8週で迎えた2戦目は、板垣吉則騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳戦のプリンセスカップ（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったツルマルダンサーから7馬身差の2着となった。

10月21日、中4週で迎えた3戦目は、2歳500万下のきんもくせい特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で板垣吉則騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた4戦目は、2歳地方重賞の新潟ジュニアカップ（新潟(地)ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で板垣吉則騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた5戦目は、2歳A1（上山ダート1500m 小雪/不良）に出走。鞍上は4戦連続で板垣吉則騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

3歳（2002年）

4月27日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた6戦目は、3歳500万下のはやぶさ賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で板垣吉則騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。11着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた7戦目は、3歳A（上山ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で板垣吉則騎手（5戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のイズミオウジャをハナ差制して2勝目を掴み取った。

6月16日、中3週で迎えた8戦目は、大枝幹也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の広瀬川特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

7月13日、中3週で迎えた9戦目は、3歳戦のグラジオラス特別（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は板垣吉則騎手（6戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。3着に入った。

8月24日、中5週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の火打山特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は大枝幹也騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

9月16日、中2週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた11戦目は、佐藤庄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のニュー洋蘭賞（上山ダート1500m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた12戦目は、関本秀幸騎手を鞍上に迎えて、3歳A（上山ダート1700m 雨/重）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のエレナビクトリーに3馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

10月29日、中3週で迎えた13戦目は、宗形竹見騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の伊勢菊特別（大井ダート1690m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた14戦目は、一般C1九十（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宗形竹見騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた15戦目は、一般C1七八（大井ダート1590m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で宗形竹見騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のブレイブパーマーを3/4馬身振り切って4勝目をゲットした。

12月29日、中2週で迎えた16戦目は、アイーダホーン特別（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宗形竹見騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2003年）

1月16日、中2週で迎えた17戦目は、一般C1四（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で宗形竹見騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

2月21日、中4週で迎えた18戦目は、一般C1四（大井ダート1590m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で宗形竹見騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

3月5日、中1週で迎えた19戦目は、鈴木啓之騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（大井ダート1390m 曇/重）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた20戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（大井ダート1590m 内回り晴/不良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったニーハオに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

4月25日、中4週で迎えた21戦目は、かんむり座特別（大井ダート1690m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月25日、中8週で迎えた22戦目は、りゅう座特別（大井ダート1590m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は宗形竹見騎手（6戦1勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

7月28日、中4週で迎えた23戦目は、つる座特別（大井ダート1190m 曇/良）に出走。鞍上は桑島孝春騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月14日、中1週で迎えた24戦目は、こうま座特別（大井ダート1590m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月9日、中3週で迎えた25戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、重陽特別（大井ダート1690m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったフジタカチャチャに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

9月30日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、牝馬限定のハンデ戦の一般B3 C1（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

10月22日、中2週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた27戦目は、一般B3三（大井ダート1590m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、勝ったドンバニヤンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月3日、中1週で迎えた28戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、全日本リーディングジョッキー（大井ダート1790m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた29戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、晩秋賞（大井ダート1590m 内回り曇/重）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5歳（2004年）

1月8日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の初春賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森下博騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の風花特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森下博騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

2月17日、中3週で迎えた32戦目は、一般B3二（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた33戦目は、一般B3三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は森下博騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた34戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、一般B3三（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

4月24日、中4週で迎えた35戦目は、ハンデ戦の荒川区特別（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は桑島孝春騎手（4戦0勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた36戦目は、有年淳騎手を鞍上に迎えて、一般B3三（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

10月1日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた37戦目は、野分特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で有年淳騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた38戦目は、オリオン座特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で有年淳騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。