ナムラエリス（2006年生、母ナムラウタヒメ）

ナムラエリス（2006年5月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話の争いの女神」。毛色は芦毛。種牡馬のシルバーチャーム（当時12歳）と交配したナムラウタヒメが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は漆原哲雄。戦績は、中央平地5戦0勝、地方26戦9勝。主な勝ち鞍は2010年の一般B1二。

経歴

デビュー前

野村彰彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

3月15日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は496kg。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず16着に終わった。

6月17日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップメロン賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。

7月5日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた3戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

8月9日、中4週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた4戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

9月5日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で生野賢一騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた6戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

10月13日、中2週で迎えた7戦目は、中川雅之騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の中井久泰・志保・泰志記念（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のウィンクキスに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月2日、中2週で迎えた8戦目は、一般C1-5（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中川雅之騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヨシブレイクアウトに5馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月17日、中1週で迎えた9戦目は、シリウス特別（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で中川雅之騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のブライティアパールに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月6日、中2週で迎えた10戦目は、八手特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中川雅之騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のミヤノスズカに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4歳（2010年）

1月4日、中3週で迎えた11戦目は、みどりのじじばば大好き杯（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で中川雅之騎手（4戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のナムラノーヴァに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4月6日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般B1三（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコアレスビーチに3馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

4月20日、中1週で迎えた13戦目は、一般B1二（金沢ダート1500m 雨/良）に出走。鞍上は中川雅之騎手（5戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のマックスオネスティに3馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

5月18日、中3週で迎えた14戦目は、金沢にし茶屋街特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中川雅之騎手（6戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

6月1日、中1週で迎えた15戦目は、山中温泉菖蒲湯まつり特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中川雅之騎手（7戦6勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はプログレスエバーと並んで1着同着となった。

12月19日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、一般B1二（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で中川雅之騎手（8戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

5歳（2011年）

1月2日、中1週で迎えた17戦目は、一般B1二（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で中川雅之騎手（9戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

1月31日、中3週で迎えた18戦目は、大塚研司騎手を鞍上に迎えて、雪割草特別（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

4月5日、中8週で迎えた19戦目は、鬼束亮騎手を鞍上に迎えて、復興支援がんばれ福島県特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた20戦目は、葛山晃平騎手を鞍上に迎えて、東日本大震災復興支援復興を応援します大槌（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマイネルテネルをクビ差振り切って9勝目を奪取した。

5月5日、中1週で迎えた21戦目は、震災復興祈念特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で葛山晃平騎手（1戦1勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

5月31日、中3週で迎えた22戦目は、那谷寺特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で葛山晃平騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

7月12日、中5週で迎えた23戦目は、世界農業遺産「能登の里山里海」特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は中川雅之騎手（10戦7勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた24戦目は、和倉温泉夏花火特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中川雅之騎手（11戦7勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた25戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、ジェットスキー・千里浜特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

8月28日、中1週で迎えた26戦目は、川添明弘騎手を鞍上に迎えて、シュクトシフミ結婚記念（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた27戦目は、一般B1二（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川添明弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた28戦目は、ともちゃん誕生日記念（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は中川雅之騎手（12戦7勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた29戦目は、金沢城カップ（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中川雅之騎手（13戦7勝）。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた30戦目は、藤田弘治騎手を鞍上に迎えて、香林坊ツリーファンタジー特別（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた31戦目は、一般B1二（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は中川雅之騎手（14戦7勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。