ショウリノメガミ（1991年生、母Cinegita）

ショウリノメガミ（1991年3月4日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のMr. Prospector（当時21歳）と交配したCinegitaが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地24戦7勝2着3回。1996年のマイルチャンピオンシップ(G1)で2着に入った他、1997年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

武邦彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1994年）

6月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中京芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のキョウエイミラーに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月30日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、4歳以上500万下の本栖湖特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたダイワコーチ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

11月19日、中2週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のタマモアラシに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

12月17日、中3週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下のクリスマスキャロル賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のマジックレディーに1馬身3/4の差をつけて順当に勝利した。

4歳（1995年）

1月7日、中2週で迎えた5戦目は、寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

4月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、上賀茂ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた8戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた9戦目は、府中ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下のTVh賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリニアタイムに4馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

7月2日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

5歳（1996年）

1月28日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた12戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシャイニンレーサーに5馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

2月25日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したプレイリークイーンにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月4日、中9週で迎えた14戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（10戦4勝）。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい最後はエイシンヴォウクスと並んで7着同着となった。

5月25日、中2週で迎えた15戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（11戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

6月16日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（12戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月21日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（13戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

10月19日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタイキマーシャルをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

11月17日、中3週で迎えた19戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したジェニュインに半馬身届かず2着となった。

12月15日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（14戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6歳（1997年）

1月26日、中5週で迎えた21戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

2月23日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（15戦4勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のスプリングバーベナをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

5月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（16戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

6月8日、中3週で迎えた24戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず15着に終わった。