ジーガーウイング（2004年生、母ジーガーターセル）

ジーガーウイング（2004年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のウイングアロー（当時9歳）と交配したジーガーターセルが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）須崎牧場。戦績は、中央平地14戦0勝、地方14戦6勝2着4回。主な勝ち鞍は2010年のアンタレス特別(一般A2-1)。

経歴

デビュー前

根本康広厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

4月7日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は496kg。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた2戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

9月1日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく9着に終わった。

10月22日、中6週で迎えた4戦目は、鬼束亮騎手を鞍上に迎えて、3歳B10（金沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のサイレントルドルフに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月11日、中2週で迎えた5戦目は、桑野等騎手を鞍上に迎えて、一般C4-6（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、クロスマシェリにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月25日、中1週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた6戦目は、スピカ特別（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は鬼束亮騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスズマリナーに2馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

4歳（2008年）

1月2日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、一般C3-5（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で鬼束亮騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブライティアクロスを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

11月11日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から29kg増やして迎えた8戦目は、一般C3-3（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で鬼束亮騎手（3戦3勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したコウヨウクリスタルを捕まえ切れず、7馬身差の2着となった。

11月24日、中1週で迎えた9戦目は、一般C3-6（金沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で鬼束亮騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエリモフラッパーに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

12月14日、中2週で迎えた10戦目は、一般C2-2（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で鬼束亮騎手（5戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

12月29日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、一般C2-3（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で鬼束亮騎手（6戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のバイオレットブーケに1馬身半の差をつけて5勝目を収める

5歳（2009年）

2月28日、中8週で馬体重を前走からさらに18kg減らして迎えた12戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

5月9日、中9週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

6月20日、中5週で迎えた14戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

11月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

12月26日、中6週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

6歳（2010年）

2月9日、中5週で迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、マルチビクトリー特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

3月30日、中6週で迎えた18戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、マーチスター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

4月28日、中3週で迎えた19戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、ミランダ特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、アンペアに交わされて1馬身半差の2着となった。

6月1日、中4週で迎えた20戦目は、藤田弘治騎手を鞍上に迎えて、ロベリア賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、ラグナロクに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

7月14日、中5週で迎えた21戦目は、アルビレオ特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は佐々木国明騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

8月18日、中4週で迎えた22戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、アンタレス特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のミスティックダイヤをクビ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

10月16日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

11月20日、中4週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた24戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

12月26日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた25戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

7歳（2011年）

2月12日、中6週で迎えた26戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

8歳（2012年）

4月14日、約14か月の休養明けで迎えた27戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は勢いを失って13着に終わった。

10月20日、約6か月半の休養明けで迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の十日町特別（新潟ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は西村太一騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。