スズカサンサン（2019年生、母スズカシャーマン）

スズカサンサン（2019年3月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+母母母名の一部」。毛色は芦毛。種牡馬のドゥラメンテ（当時7歳）と交配したスズカシャーマンが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤沢牧場。2023年のスプリングアタック(一般B C)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、藤沢牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、永井啓弍によって1,870万円で落札された。

藤沢則雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

12月28日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は444kg。17頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

3歳（2022年）

1月23日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

2月19日、中3週で迎えた3戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

4月17日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた6戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

8月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳戦の氷ノ山特別（園田ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

9月20日、中5週で迎えた8戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、門別温泉とねっこの湯賞（門別ダート1200m 晴/重）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月12日、中2週で迎えた9戦目は、小野楓馬騎手を鞍上に迎えて、ライディングヒルズ静内賞（門別ダート1600m 内回り晴/重）に出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

10月25日、中1週で迎えた10戦目は、生え抜きシューター中野司賞（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野楓馬騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したクールシェルタに半馬身届かず2着に敗北した。

11月9日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上C4-2（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小野楓馬騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたサードフォース決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

11月28日、中2週で迎えた12戦目は、黒沢愛斗騎手を鞍上に迎えて、一般C22（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。5頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るジュンバレットを上がり1位タイの末脚で半馬身差し切って待望の初勝利を挙げた。

12月9日、中1週で迎えた13戦目は、冬萌特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のホヲユイットウに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

4歳（2023年）

1月12日、中4週で迎えた14戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、初茜特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のゴッドレイジングに4馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

1月27日、中1週で迎えた15戦目は、都草特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトーセンアンジェロをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

2月20日、中2週で迎えた16戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、盆梅賞（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカツゲキドラゴンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

3月21日、中3週で迎えた17戦目は、スプリングアタック（笠松ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺竜也騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったドラゴステに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月28日、中4週で迎えた18戦目は、保園翔也騎手を鞍上に迎えて、赤八汐特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた19戦目は、屋形船特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で保園翔也騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた20戦目は、板取川特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で保園翔也騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

6月20日、中3週で迎えた21戦目は、サマーアタック（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺竜也騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

7月5日、中1週で迎えた22戦目は、塚本征吾騎手を鞍上に迎えて、一般B3（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のジャヤワルダナを3/4馬身振り切って6勝目を手に入れた。

8月3日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定戦の大和撫子特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で塚本征吾騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

8月16日、中1週で迎えた24戦目は、delaトークショー記念（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で塚本征吾騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るプロージットを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

9月13日、中3週で迎えた25戦目は、一般A5 B3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で塚本征吾騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた26戦目は、十月桜特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で塚本征吾騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のドラゴステに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

10月27日、中3週で迎えた27戦目は、秋の夕特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で塚本征吾騎手（5戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のチュウワエースをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

11月8日、中1週で迎えた28戦目は、アレグロオープン（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で塚本征吾騎手（6戦4勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

12月8日、中3週で迎えた29戦目は、東海ゴールドカップトライアル（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で塚本征吾騎手（7戦4勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

12月31日、中2週で迎えた30戦目は、東海ゴールドカップ（笠松ダート1900m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で塚本征吾騎手（8戦4勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。

5歳（2024年）

1月25日、中3週で迎えた31戦目は、真冬日特別（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で塚本征吾騎手（9戦4勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

2月9日、中1週で迎えた32戦目は、長江慶悟騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のプリマヴェーラカップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた33戦目は、薄氷特別（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で長江慶悟騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた34戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンのブルーリボンマイル（笠松ダート1600m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた35戦目は、森島貴之騎手を鞍上に迎えて、桜吹雪短距離特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったインナーサンクタムをハナ差捉え切れず2着となった。

4月30日、中3週で迎えた36戦目は、晩春特別（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は塚本征吾騎手（10戦4勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったハローマイキーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

5月24日、中2週で迎えた37戦目は、桔梗特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は森島貴之騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

6月7日、中1週で迎えた38戦目は、乙女特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は塚本征吾騎手（11戦4勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るネオアマゾネスを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて10勝目を達成した。