ローリンサー（1999年生、母ブラツクリイリイ）

ローリンサー（1999年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリンドシェーバー（当時11歳）と交配したブラツクリイリイが21歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）梅田牧場。戦績は、中央平地7戦0勝2着2回、地方25戦12勝2着4回。主な勝ち鞍は2007年の青葉特別(一般B2二 B3一)。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

2月23日、デビュー戦はB.ドイル騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

3月9日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でB.ドイル騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

3月23日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でB.ドイル騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたゲットゴールシータ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4月28日、中4週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったマジックカントリーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5月12日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

6月9日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線では見せ場なく17着に敗れた。

10月19日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、池田鉄平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

4歳（2003年）

7月22日、約9か月の休養明けで迎えた8戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハヤツキチケットに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月20日、中3週で迎えた9戦目は、一般C2三四（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るティーエスフリートを驚異的な末脚で半馬身差し切って2勝目を挙げた。

5歳（2004年）

11月26日、約15か月半の休み明けで迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の一般C2六 C3一（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では圧巻の末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の一般C2四 C3一（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のオートキャットに1馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

6歳（2005年）

1月28日、中4週で迎えた12戦目は、一般C3一二（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアルバトロスを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って4勝目をつかんだ。

2月10日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2八九（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアジュディプライドを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて優勝

2月24日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2三（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケイアイピューマに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4月20日、中7週で迎えた15戦目は、扇島特別（川崎ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（5戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のフォアボーダーに1馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4月29日、連闘で迎えた16戦目は、一般C1四五（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（6戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のミッドフィルダーに1馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

11月23日、約7か月の休養明けで迎えた17戦目は、一般C1四イ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で内田博幸騎手（7戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタカノロマンスを半馬身振り切って圧巻の7連勝を決めた。

12月21日、中3週で迎えた18戦目は、シンフォニー特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で内田博幸騎手（8戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

7歳（2006年）

1月24日、中4週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ヴィクトリーチャレンジ（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に敗れた。

2月20日、中3週で迎えた20戦目は、一般C1六七（川崎ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（9戦7勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のブラックドンカルロを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

7月24日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた21戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C1三（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したキーゴーストにアタマ差届かず2着に惜敗した。

8月8日、中1週で迎えた22戦目は、大磯特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（10戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったオールインに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月24日、中1週で迎えた23戦目は、シーブリーズ特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（11戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダスティサマーをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

9月11日、中2週で迎えた24戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、豊年特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた25戦目は、星月夜特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（12戦9勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

10月11日、中1週で迎えた26戦目は、秩父湖特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（13戦9勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた27戦目は、競馬総合チャンネル賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（14戦9勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったティーケースワローに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8歳（2007年）

4月24日、約6か月の休養明けで迎えた28戦目は、スイートピー特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（15戦9勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したダンツフェローを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

5月14日、中2週で迎えた29戦目は、青葉特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（16戦9勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のビービープライドに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月11日、中3週で迎えた30戦目は、ギャラクシー特別（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（17戦10勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

7月2日、中2週で迎えた31戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、ジュライスター賞（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月24日、中2週で迎えた32戦目は、ベイブリッジ特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（18戦10勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。競走中止となった。